資格

せっかく漢検準1級を取ったから金にする方法をガチ考察した

漢検準一級 得点

5月にFP3級に合格して8月にFP2級を受験する間の6月に、なぜか漢検準1級を受験しました。

タイトルにあるとおり無事に合格できたのですが、ここでは合格法をお伝えすることはしません。

それはすでにネットにあふれていますし、その二番煎じの記事を書いてもしょうがないですからね。

 

ここはマネーキャット。

 

お金にちなんだ情報を発信する場所です。
筆者は簿記2級、FP2級を保持し、お金に関する知見もないことはなく、
当ブログには「お金本」なるカテゴリがあり、そちらをご覧いただけばわかるとおり、数十冊の名著からマネーリテラシーをインストールしています。

 

「趣味資格」の漢検を、資本主義色に染めてみせる。

 

というわけで今回は、「漢検準1級を金にする方法」を本気で考えていきます。

 

福ねこ
福ねこ
最後までたのしんでいってね。

漢検準1級合格までの経緯

漢検準一級合格証漢検準一級合格証

ここはさらっといきましょう。
受験したのは、2026年6月21日。

なぜ受けたかというと、説明が難しいのですが、一言で言えば「ほしかったから」です。

直感です。
昔からほしかったのですが、「普段使わない漢字を勉強しても意味が無い」と理性がやらない理由を生成しては本能を組み伏せていました。
小学生時代は図書館で四字熟語やことわざの本を読みあさっていたような人間なので、根っこの部分で好きなんですよね。日本語の成り立ちを学ぶのが。

で、なんでシステムエンジニアに転職して一年目のこのタイミングでITの対極にある漢検を受けたのかというと、本命のIT試験が7ヶ月先まで開催延期になったからです。

資格熱が高まっているときに、受けたい資格が逃げてった。

その資格熱をぶつける対象となったのが、FPと漢検だったというわけです。

(FP受験記は別記事をどうぞ)

使ったテキストは、鉄板とされている「史上最強の漢検マスター」。

あと、模試として、本試験型問題集。

スキマ時間にスマホで勉強できるように、アプリも使いました。

漢検準一級対策アプリ漢検準一級対策アプリ

課金して広告を消して使っていました。

4月に受けたFP3級の実技試験に1問足らずで不合格になり、そのタイミングでFP3級と平行して勉強を開始しました。

なので、勉強期間は2ヶ月半くらいでした。

漢検準1級は限りなく市場価値皆無に等しい資格

灰色のバブルジャケットを着た男

準一級はそれなりに難易度が高く、回によって難易度の変動はありますが、平均すると合格率は約15%です。

合格するために、結構がんばりました。

漢検の合格法をYouTubeで発信されている、中井貴一さんのそっくり芸人のきくりんさんは、合格するまでに5回かかっています。

 

同じく芸人の小島よしおさんは、3回目で合格しました。

 

おふたりとも、出身は早稲田大学です。

芸人さんなので、合格すればクイズ番組に出演でき、仕事の幅が広がり、割と早めに資格がお金になります。

そんな高学歴かつ受験モチベもそれなりに高そうなお二人が苦戦した試験です。

偏差値37の大学卒のシステムエンジニア一年目の私が一発合格までなんとか持って行ったわけです。

その苦労と努力は、ぜひとも読者のあなたに察してほしいところです。

 

しかし。

 

 

悲しいかな、この資格の市場価値は決して高いとは言えません。

 

 

まず、漢検準1級を応募条件や業務上の必須資格としている職種がほぼ存在しません。

2級を持っていると、「常識的な社会人としての語彙力を備えていること」の証明にはなります。

ただ、それ単体でプラスにはなりません。あくまで「マイナスではないこと」の証明です。

準一級は平均以上の語彙力の証明にはなるものの、準一級で扱われている語句を用いて行う業務は、現代企業にはほぼ存在しないと言っていいでしょう。

 

上司
上司
山田君、企画書にいい感じの四字熟語入れといて。準一級レベルの

と指示する上司は、現実どころかフィクションでも見かけません。

 

世間一般的にも、「準一級から先は趣味の領域」という見方が主流です。
私もそう思います。

 

でも。

 

趣味で取りました。へへっ。

じゃつまらない。

本気でこの資格をお金にする方法を探りました。
思考停止の多数派は置いておいて、われわれは先に進みましょう。

せつやくま
せつやくま
いざ、未開の金脈を掘り当てよう!

資格手当がつく職種もある

1米ドル紙幣

にわかに信じがたいかもしれませんが、漢検準一級取得者に、月々の資格手当を支給する職種が実在します。

本当です。
信じてください。

それは、塾講師です。

実際、進学教室を運営する『サイエイスクール』では、漢検1級で2万円、漢検準一級で1万円の資格手当が支給されます。(記事執筆時現在)

たしかに、国語教師であれば、漢字の知識に対して評価とインセンティブが与えられるのもうなずけます。

漢検準一級を持っていることによって年収が12万上がるとは、なんとも夢のある話ではありませんか。

もうすこしがんばって1級を取れば、24万円です。

国内旅行で豪遊できます。

 

しかし、ここで一つの問題があります。

 

それは、私が塾講師になりたくないということです。

子どもが苦手だからです。
あと、大勢の人から試されるような視線を集めることを日々の生業とするのもストレスです。

この案は現実的ではありません。

検討を続けましょう。

難読漢字で稼ぎ散らかすなら「作詞家」一択

白と白の縞模様の長袖シャツを着た女性が白い紙に書いています

日々の資格手当で地道に稼ぐのもいいですが、どうせなら夢を見ませんか。

それも、勤め人ではなく、クリエイターとして。

 

僕が以前から目をつけていたのが、作詞家です。

 

僕が10代のころはあまり見かけませんでしたが、最近は歌詞に難読漢字を用いた曲がヒットしています。

代表的なのは、米津玄師でしょう。

『Flamingo』という楽曲をご存知でしょうか。

米津氏はこの曲に次のような歌詞を使っています。

 

・虚仮威し
・宵闇
・雨曝し
・侘びしげ
・御目通り
・泡銭
・閻魔

 

さて、いったいいくつ読めたでしょうか?

公表されておらず筆者の推測の域を出ませんが、米津氏は準一級以上の漢検に合格済みであると見ていいでしょう。

FlamingoのYouTube再生回数は、記事執筆時点で1.9億回です。

 

他の曲も見てみましょう。

Eve氏の「廻廻奇譚」は大ヒットアニメ『呪術廻戦』の初代オープニング曲として人気を集めました。

 

歌詞には次のような語句がひそんでいます。

 

・傀儡
・百鬼夜行
・怨親平等

 

小林幸子も紅白でカバーした『千本桜』では、

 

・磊々落々
・花魁
・浮世の随
・禅定門

 

Adoの『唱』(作詞:TOPHAMHAT-KYO)では、

 

・伽藍洞
・淘汰
・絢爛豪華
・繚乱桜花
・宣う

 

といった語句が平然と使用されています。

しかも、「決め」で使うというよりはAメロからフルスロットルで畳みかけるようにこのレベルの語彙が乱射されます。

もはや作詞は「わかりやすく」の時代ではなく、「リスナーが知らなくても曲の雰囲気に合っててかっこよければ小難しい漢字も躊躇なくガンガン使う」時代なのです。

これは漢字知識を持て余している漢検ホルダーには朗報でしょう。

漢字知識を惜しげも無く曲に注ぎ込むことができ、しかも例に挙げた曲はいずれも大ヒットし、決して少なくない印税収入があろうことは、容易に想像できます。富豪確定です。

 

しかし、完璧に思えるこの案には盲点があります。

 

それは、我々に作詞の依頼がこないということです。

 

私も漢検準一級を取得して早3ヶ月、今か今かと作詞の依頼を待ち構えているのですが、いっこうに音沙汰がありません。

ただ音楽業界が漢検準一級保持者の作詞ポテンシャルに気付くのも時間の問題でしょう。

連絡が入るその日まで、鉛筆を削って待つこととします。

面接官の脳内をバグらせる

白い表面の人間の脳のクローズアップ

「ピンクのゾウを想像しないでください」

 

こう言われると、かえって頭からピンクのゾウが離れない。

これ、聞いたことありませんか?

有名な心理効果で、Daniel Wegnerが1987年に行った
「シロクマのことを考えないでくださいと言われると、かえってシロクマについての思考が生じやすくなる」ことが発見された実験が元ネタです。

これを膨らませた、「人間の脳は否定形を理解できない」という言説もあります。

 

私は思いました。

 

これは漢検準1級でも使えると。
あくまで検討段階ですが、上記の人間心理を、刺激的な言い方をすれば「悪用・ハック」することができるのではないかと考えています。

 

想定しているシチュエーションは、転職活動の面接です。

1対1の面接のイラスト(男性)

企業の採用担当者は、

 

・漢検準1級
・FP2級
・簿記2級

 

という履歴書の資格欄を見たとき、

「え、コイツ1級もってんの」
と反射的におののくはずです。

もちろんよく見れば1級ではないことはすぐにわかります。
しかし、狙いは第一印象のハック。

初見で「1級」の文字に視線が吸い寄せられた時点で、我々の術中にハマっています。

1級がこびりついた脳で次の資格を見れば、それが2級であっても、「1級持ってるヤツの2級」「1級寄りの2級」のように思考が1級に吸い寄せられていきます。

 

自分でも何を言っているのかわからなくなってきたので、比較してみましょう。

 

・FP2級
・簿記2級

 

 

 

 

・漢検準1級
・FP2級
・簿記2級

 

 

 

 

見比べてみて、どうですか?

前者はやや見劣りしませんか?

どうですか?
どうなんですかね?
なんかたいして変わらないような気がしてきました。

長時間の執筆で疲れが出てきたのかも知れません。
正常な判断は、読者のあなたにお任せします。
私は休憩に入ります。

漢字YouTuberという存在

Youtubeアプリケーション

地球の表面積のおよそ7割を占める海。

そこでは長い年月を重ね、多様な生態系が育まれてきました。

 

YouTubeという海にも同じことが言えましょう。

YouTubeにアップロードされる動画は娯楽系だけでなく、教養を視聴者に届けることを目的としたものも少なくありません。

そのうちの一つに、漢字をテーマにしたもがあります。

私が漢検に関する情報収集のメインとしていたのはYouTubeであり、そこではじめて出くわしたチャンネルがいくつかあります。

そのなかで、ひときわ輝いていたチャンネルをご紹介します。

あびさんです。

あびさんのチャンネルあびさんのチャンネル

漢検一級を保持されており、しかもその特点が全国2位のすごい人です。

漢検受験者に向けた動画もあれば、漢字の知識を生かしたエンタメ系の企画もあり、「漢字のおもしろさを伝えたい」という強い意志を感じます。

僕も準一級受験時はお世話になりました。

市販の参考書を比較する動画を見て、購入するテキストを決めました。

漢字というニッチなテーマのチャンネルでありながら、登録者数は 7.62万人。

ちなみに私が20代のころに運営していたチャンネルは、ジャンルレスで登録者数80人くらいでした。

私が夢見ていた1000人を遙かに超える登録者数を誇るチャンネルです。

かつての私に足りなかったのは漢検1級であり、晴れて取得後に漢字YouTubeを開設すれば、収益化に至ることができるかもしれません。

が、あび氏のチャンネルを見ていて、気になったことがあります。

投稿頻度は月に一回程度なのです。

あまり前のめりな姿勢ではないことがうかがえます。

彼はまごうことなき、漢字YouTuber界のトップランナーでありながら、YouTube運営に本腰を入れられない事情があるのでしょうか。

 

他の漢字ユーチューバーが漢検の攻略法を発信しているのに対し、彼は漢字をエンタメに昇華した企画を多数アップしています。

これはすばらしいことだと思うのです。

というのも、めでたく漢検の上位級を取得した人が発信者側にまわったとき、みんながみんな資格の攻略法を発信しては、同じ所をグルグルまわっているだけで、発展性を感じないからです。

私はあびさんの漢字エンタメ動画を見たことはないものの、どうせやるならこういった発信をしていきたい。
しかし、トップですら厳しいこの状態だと、ぽっと出の私が参入して失敗するのは目に見えています。

YouTuberもどうやら厳しそうです。

 

準1級は実質2級

赤と白の文字M

ここまで漢検準一級を換金するための方法について考えてきました。

ここで、そもそもこの資格について、別の角度から見てみましょう。

 

「準一級」というのは、遠回りな表現ではないでしょうか?

 

1級のひとつ下なのですから、実質2級です。

準優勝は2位です。

合格を周囲に報告したのですが、意外と反応は薄味でした。

妻からは、

妻
妻
ああ、高校生で取ってる子いたわ

と言われました。

たいして役に立たない資格の、実質2級を取ったと言われても、反応に困るのかもしれません。

漢検が一般的に役に立たない資格なら、せめて「こいつやべぇ」と思わせるだけの迫力はほしいところです。

準一級では弱いし、一級でも単体では弱い

テクスチャーのある赤いランニングトラック表面に白いナンバーワンが描かれています

ということで、どうせなら1級を取ることにしました。
IT系の応用情報技術者、データベーススペシャリスト試験と平行して、ちょっとずつ四字熟語の勉強からスタートしています。

絶賛「辞書さらい」中絶賛「辞書さらい」中

 

ただ、1級に対する過信はありません。
取ったからといって人生が激変するような性質の資格でないことは承知しています。

 

ただ、IT系の人間はふつう漢検1級など持っていませんから、ギャップができておもしろいかな、とは思っています。

 

「漢検1級持ってるんですか? 頭おかしいんですか?」と会話のフックになればそれで御の字です。

あと、FPとか簿記とかIT系資格とか、「まっすぐ役に立って市場価値も上がる資格」ばっかり持ってると打算的な人間に見られそうなので、漢検でマイルドにしようと思います。カフェオレの牛乳みたいに使います。

漢検準1級を取って得たデカすぎる副産物

スライスしたオレンジ色の果物と緑の丸い果物

ここまで読んだあなたは、「漢検ってやっぱり意味ないな。取るのやめとこ」と思われたかもしれません。

ただ、意外と、個人的には取って良かったと思っています。

これは外部への見え方がよくなったというより、私の内部でのポジティブな変化があったからです。

 

漢検準一級を受ける前に、FP3級の実技試験に落ちました。

合格率は80%くらいの、かなり簡単な試験です。

自分は簿記2級も持っていて、それなりに金融知識もあるのに、なぜ落ちたのか。

ここで初めて、資格試験について向き合い直しました。

そこで、これまでの受験経験を振り返り、これまで見聞きした高学歴な人たちの勉強法を思い返しながら、「資格試験に受かるための方法」の仮説を立てました。

その実証実験の舞台として選んだのが、漢検準一級でした。

そこで、合格率約15%の準一級に一発合格できました。

人生初の一発合格でした。

これで、

どうすれば資格試験に一発合格できるか

のメソッドが、自分の中で完全に固まりました。

結論から言えば、「可処分時間のなるべく100%を勉強に使う」、というものです。

 

簡単な試験だからとナメてかかったり、他の趣味や活動と並行してやろうとすると、いともあっさりと落ちます。

 

FP合格体験記の記事では、「ナメない」という表現を使いました。

学科の点数
FP3級をナメて落ちたから、2級は本気出して一発合格した話つい先日、FP2級を受けました。 点数はギリですが、1ヶ月半の勉強で一発合格できました。 受験者全体の合格率は、おおむね40〜50%...

漢検準一級のあとに受けたFP2級には一発で合格しました。

今勉強中の応用情報とDBスペシャリストも、かなり自信があります。

応用とDBスペのテキスト応用とDBスペのテキスト

 

「好きこそ物の上手なれ」ということわざがありますが、好きであれば合格するまで本気で打ち込めるし、そのなかで得る勉強法が、実用的な資格取得に活きます。

なので、遠回りにはなるのですが、漢検準一級を取得した自信と物足りなさで1級を取り、「自分は一級を取れる人間なんだ」というさらに強い自信と、合格までの過程で身につけた勉強法で、FP1級だったり、ITの上位資格だったり、「お金になる資格」を取って、それを使って資格手当をもらったり、肩書きで発信活動をして稼ぐ、というルートでいくことにします。

 

時間はかかりますが、すぐできることはみんなできるし飛びつくので、あえて遠回りする。

そして、せっかち多数派には真似できない肩書きを得て、将来の利得を最大化しようと思っています。

シンプルに、有益で多数派が知らない情報を持っている賢者に、人は集まるしお金を払ってくれますからね。
まとめると、

 

漢検準一級自体の価値は低いですが、難関資格に合格した自信と過程で身につけた勉強法で価値の高い資格を取って、それで稼ごうぜ

 

という結論でした。

また1級が取れたらご報告します。

以上、長文失礼しました。

 

福ねこ
福ねこ
最後まで読んでくれてありがとう。