お金は経験につぎ込め。
お金を稼ぐ、貯めるのは難しい。
でも、使うのも意外と難しい。
がんばって貯めたお金を、変な使い方で消費してしまった
なんてことはありませんか?
どうせなら、「あれにお金を使っといて良かった!」と満足できることにお金を使いたいですよね。
今回は、「お金と幸福度」について科学的に解説された書籍で紹介されていた事例をもとに、
幸福度の上がるお金の使い方
を5つご紹介します。
もくじ
経験的な買い物
最もオススメできるお金の使い方は、「経験を買うこと」。
コロラド大学ボルダー校の心理学者リーフ・ヴァン・ボーヴェンとコーネル大学の心理学者トーマス・ギロヴィッチの調査によると、
アメリカ人の約57パーセントは、「経験を買うほうが、ものを買うよりもずっと幸せになれる」と答えています。
他にも多くの研究で、
人は経験的な買い物について思い出すときに、よりいい気分になり、そうした買い物に対して、「お金を上手に使った」と答える
という結果が出ています。
では、具体的に、「お金で買える経験」とはなんでしょうか?
たとえば、下記のとおり。
・旅行
・話題の飲食店に行く
・コンサートに行く
・ホテルのレストランを利用する
・ボイトレに通う
…
中でも、オススメは旅行。
「旅行が大好き!」という人がいる一方、「旅行に価値をあまり感じない」という人もいます。
後者の人は、
旅行なんてしんどいし、後になにも残らない
と思っているのではないでしょうか。
僕も、どちらかと言うとそのタイプです。
ですが、旅行による幸福度について調べた研究によると、以下のことがわかっています。
旅行から帰ったあとのほうが、旅行中に実際に感じていたよりももっと楽しかったと記憶していた
上記から考えると、旅行の楽しさは、旅行中ではなく、その後にピークがくる。
日常生活に戻ったあとも楽しさが持続すると考えると、なかなかいい感じですよね。
どこに行けばいいか迷う旅行に不慣れな人には、「自然の多い場所」をオススメします。
自然の中で過ごすことにも、幸福度を上げる効果があるからです。
「旅行する時間と気力がない」、という人は、「いつもと違う店を使ってみる」というだけでも刺激になります。
服を買うにしても、いつもと違う店で買ってみるのも、1つの経験。
「ふだんユニクロの人が、H&Mで買ってみる」でもいい。笑
なんせ、脳が刺激を受ける、新しい経験が幸福度に関連しています。
ぜひ、新しい経験に投資してみましょう。
自分の成長にお金を払う
「自分の成長と充足を優先すること」は、強く幸福と結びついています。
「お金を出して人に何かを習う」は、自分を成長させる良い手段です。
1つ前の「経験的な買い物」にも当てはまりますね。
読書で、お手軽に新しい知識とノウハウを得るのも良さそう。
今は、オンラインスクールが充実しているので、人から教わる機会には事欠きません。
僕は以前、プログラミングをテックアカデミーで習ってました。
仕事で使うわけではないですが、「良い経験ができたな」と今でも思います。
健康に投資する
健康レベルが「普通」から「ちょっと体調がいい」に改善した時の幸福度の上昇率は、収入アップから得られる幸福より6531%も大きい
『科学的な適職』より
なにをするにも、身体が資本。
健康にお金をかけるのは、間違いない投資と言っていいでしょう。
逆に言えば、「不健康によって不幸になることを避ける」ことにもつながります。
運動する前はおっくうでも、いざ運動してみると気持ちいいものですよね。
頭のモヤモヤがスッキリして、爽快感があります。
運動によって外見が変われば、自信にもつながります。
ちなみに、僕がこれまで健康に投資した実例は下記のとおり。
・ジムに通う
・パーソナルトレーニングを受ける
・毎日自炊できるようキッチン用品を揃える
・健康本を買う
・筋トレ本を買う
・ステッパーを買う
ステッパーはお値段高めですが、有酸素運動のハードルが劇的に下がるのでオススメ。
スマホやタブレットで動画鑑賞しながらダイエットできます。
一括先払い
支払い方法1つとっても、幸福度への影響が変わってきます。
いま消費してあとで支払うというパターンの普及は、幸福にとってはむしろ有害な場合があります。それとは逆の原則──いま支払って、消費を先送りする──に従うと、使ったお金に対してもっと多くの幸せが得られるのです。
(『幸せをお金で買う5つの授業』より)
お金を使うことで幸福度を最大に押し上げたいなら、もう一つのアドバイスは、前払いすることだ。そうすれば支払いの痛みを所有や活動の喜びから切り離せる。
(『MIND OVER MONEY―――193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実』より)
社会人の多くは、クレジットカードで支払いをしています。
しかし、これは後払いになるため、上記の引用によると、幸福度を下げるお金の使い方。
幸福度の観点から言うと現金払いが理想ですが、抵抗がある方には、デビットカードをオススメします。
これは、支払いと同時に口座から金額が即引き落とされるもの。
現金を持たずに、現金払いのような使い方ができます。
後払いで言えば、リボ払いは本当に危険なので気をつけてください。
僕がリボ払いで大損した失敗談は、こちらの記事に書いています。
ぜひ一度、あなたの支払い方法がリボ払いになっていないか、チェックしてみてください。
職場から近いところに引っ越す
近年の研究では、
「通勤時間が長いほど不幸になる」
ということがわかっています。
経済学者のブルーノ・フライは、1985〜2003年にかけて行われた幸福度調査を分析しました。
結果、「長時間の通勤がもたらすストレスの高さは年収が40%アップしないと割に合わない」と結論づけています。
また、カリフォルニア大学は10万人の健康データを分析し、「通勤時間が長い人ほど肥満が多いうえに離婚率まで高い」との傾向を明らかにしています。
通勤は毎日のことですから、改善のインパクトは大きい。
たとえば、「毎朝の満員電車すし詰め通勤」から解放されれば、かなり朝がラクになります。
また、朝がラクになるということは、「気持ちよく仕事のスタートダッシュを切れる」とイコールです。
僕も、通勤時間が45分かかっていたところ、職場から徒歩10分の物件に引っ越しました。
朝の自由時間が劇的に増えて、毎朝幸せです。
おわりに
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
「上手なお金の使い方」に悩んでいる方の参考になればうれしいです。