『夢をかなえるゾウ』は「自己啓発小説」というイメージが強いかもしれません。
しかし、それと同時に、「商売」の基本について噛み砕いて解説された本でもあります。
ただの自己啓発本なら別に読まなくていいかな。
となってしまうのは非常にもったいない!
僕も同じ理由から、タイトルは知っていたものの、ずっとスルーしていました。
しかし、Kindle Unlimitedの対象になっているのをきっかけに読んでみたところ、予想を大きく覆されました。
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いつでも退会可能。
「早く読んでおきたかった!」
と心から思える内容だったからです。
ということで今回は、
『夢をかなえるゾウ』の中から、商売に役立つ考え方についてご紹介します。
この記事を読んで中身が気になったら、ぜひ本書を買ってみてくださいね。
おおげさでなく、あなたの一生のバイブルになるかもしれません。
もくじ
「ただでもらう」で商売が学べる
ガネーシャが出す課題のなかで、心に残っているものの1つ。
それが、「ただでもらう」。
たとえば、
Excelに詳しくない同僚を助けて、お礼にコーヒーをおごってもらう
みたいなことです。
「ただでもらう」って字面だけ見ると、等価交換の法則を無視したとんでもないこと言ってる感じがします。
「カツアゲ」ともとれてしまいます。
けど、どの商売も、利益を出すには、当然価格よりも低い経費で商品を提供する必要があります。
たとえばアイドルの握手会なんて、アイドルからしたら握手してるだけですけど、ファンからしたら1000円余裕で払いますよね。
握手すること自体に費用はかからないけど、アイドルのルックスがファンに対する価値になっている。
魅力や技術を身につけるのもそうだし、自分の持っている技術が不足しているマーケットを見つけるのも、お金を稼ぐ上で大事なこと。
「ただでもらう」は、突き詰めれば商売そのもの。
僕の本業は、商売色が薄い。
なので副業をやる上で、この課題は良いマインドセットになりました。
繁盛している店に入って、人気の理由を観察する
映画でもアイドルでも飲食店でも、人気なものとそうでないものがあります。
流行っているということは、そのぶんお客さんを喜ばせているということ。
僕はもともと、なんとなくマイナーなものが好き。
たとえば、有名じゃない地味な映画とか、渋いレトロなカフェに惹かれる傾向があります。
ですが、この課題を実行し始めてから、学ぶことがたくさんありました。
たとえば、スターバックスに通ってみると、他のカフェとの差が如実に見えました。
店員さんの愛想のよさとか、親切さ、なにより自ら進んでイキイキ働いてる感じとか。
店舗ごとに飾られているアートが違ったりとか。
他には、人気の古着屋『JAM』は店内が広々しているけど、お客さんが少ない古着屋は通路が狭かったり。
人気店に入ったあとは、必ず「なぜこの店は人気なのか?」をメモするようになりました。
すると、共通点も見えてきたりと、色々な発見がありました。
自分の仕事に活かせるところは、素直に取り入れるようにしています。
自分ではやりたくないことだから、
お金を払って人に任せたくなる
松下幸之助などの著名な経営者が日課でトイレ掃除をしている、ということは聞いたことがありました。
「金持ちは、みんなトイレがピカピカ」とか。
でも、それがどう成功に結びつくのかが、いまいちわかりませんでした。
それが、↓のガネーシャのセリフで見事にスッと理解できました。
「トイレを掃除する、ちゅうことはな。一番汚いところを掃除するっちゅうことや。そんなもん誰かてやりたないやろ。けどな。人がやりたがらんことをやるからこそ、それが一番喜ばれるんや。一番人に頼みたいことやから、そこに価値が生まれるんや。分かるか? 好きなことをしろなんて自分ら言われてきたかも知らんけど——まあ好きなことするのも大事やけどな、それと同じくらい大事なんは、人がやりたがらんことでも率先してやることや。仕事できるやつらは全員そのこと知っとるで」
『夢をかなえるゾウ』P76〜77より
トイレ掃除の背景がわかり、前よりもトイレ掃除の頻度が上がりました。
それに、ただトイレ掃除をするより、↑の文章を読んだことがある状態でトイレ掃除するのでは、効果が違います。
便器をトイレクイックルで拭きながら、
「仕事って、こういうことなんだよな」
と実感できます。
仕事も、意識してめんどくさいことをするようになりました。
めんどくさいことこそが価値だと気づけたので。
おわりに
読みやすく、笑えるほど面白いので、小難しい本が苦手な人でもラクに読めます。
これから副業や企業に挑戦したい人は、夢ゾウを読んで商売人脳をインストールしておきましょう。
本書も含めた 「オススメお金本」は、↓の記事にまとめています。
ぜひご参考くださいね。