今回ご紹介する本は、
『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点』
です。
この本の内容は、ざっくり言えば以下のとおり。
・残念すぎる「サラリーマンの給料」の決まり方
・搾取から抜け出す働き方
この本を読めば、より賢い働き方ができ、しんどい労働から抜け出せます。
もくじ
サラリーマンの給料の決まり方
サラリーマンの給料は、「労働力の再生産」に必要な額だけ。
決して、成果に応じた金額というわけではありません。
労働者は、「明日も同じ仕事をするための回復に必要な分」の金額を受け取っているにすぎません。
ではどうすればいいのか?
僕たち個人も会社と同じで、売り上げではなく利益を目指すべき。
昇級したり転職して給料が高くなっても、そのぶん消費浪費が増えていたら意味がありません。
精神を擦りきらしていたり、いろんなものを犠牲にするのもダメ。
人は慣れてしまう生き物。
上がった給料にも慣れてしまうし、あとは増えた労力だけが残ります。
ではどうするべきかというと、「精神的負担の少なさ」を意識するべき。
精神的負担が少なければ、それだけ労働力の再生産の必要な経費が下がり、貯金が増える。
そして、長期的利益のある働き方をするべき。
個人の価値が高まる体験を取れる仕事をする。
資産を作れる仕事をする。
選び方は、「身につけるのに時間がかかるスキル」、「陳腐化が遅いジャンル」。
変化が早いIT業界は、技術の賞味期限が早い。積み上げたものがすぐ崩れてしまう。
個人への転用
本の内容の僕自身への転用を考えてみます。
仕事に張り合いがないので転職も検討していたが、現職は精神的負担が少ないので、続ける。
価値ある経験が取れる仕事のチャンスがきたら、引き受ける。
高給の職種の人と関わる機会が多いので、「この人たちが喜ぶサービスを自分がつくるとしたらなんだろう?」と考えながら働く。
できるだけ仕事を効率化して有給をたくさん取り、そのぶん浮いた時間を、積み上げ式の副業に当てる。
おわりに
2年前、街コンで出会った年上の男性からオススメされてノリで買ってみたのですが、「読んでおいて良かった」と心から思える本でした。
特に印象的だった「サラリーマンの給料の決まり方」について、本記事ではご紹介しました。
この本はマルクスの『資本論』とか『金持ち父さん貧乏父さん』の内容がベースになっているのですが、噛み砕かれてわかりやすい文章で解説されています。
上記の2冊は名著ですが、現代の僕たちが読むには少しわかりにくい。
ですが、お金・働き方を学ぶうえでハズせない内容なので、ぜひこの本でスルッと頭にインストールしておきましょう。