書くモチベーションが上がらないのは、キーボードのせいかもしれません。
日頃から文章を書く自分への投資として、あるキーボードを購入しました。
そのキーボードとは、Azioのレトロクラシックコンパクトキーボード。
このキーボードを注文した自分に対して、
気が狂ってしまったのかもしれない
と思ってしまいました。
まず最初の気が狂っているポイントは、値段です。
定価約30,000円。
たかがキーボードです。1000円でも買えます。
そして、気が狂ってるポイントの2つ目になるのですが、僕はもうすでに定価30,000円のキーボードを1つ持っています。
それが、HHKB。
「高級キーボードといえばこれ!」というくらい定番。
なぜそんないいものを持っていながらこのキーボードに手を出したのか?
これ以上、何を欲しているのか?
結論から言うと、ロマンとモチベを求めたから。
私事ですが、レトロなものが好きでして。
特に、万年筆とか、タイプライターとか、そういう「昔の文豪が使ってそうなもの」にヒジョーに魅力を感じるんです。
HHKBは、機能性では文句なし。
でも、なにか味気ない感じもありました。
見た目には特に高級感とかデザインの良さがない。
事務仕事を高速でこなすならHHKBがベストでしょう。
しかし、好きでやっている「文章を書く」ということは、愛着を持てる道具を使いたい。
また、ねらいの1つとして、
「思わず使いたくなるキーボード」を買えば、おのずと手がブログを書くことに向い、それに伴って収入もアップするのでは?
というヤラシイ魂胆もありました。
…前置きが長くなりました。
ということで今回は、ロマン全振りキーボードAzioのタイプライター風キーボード『RCK』をレビューしていきます。
結論から言うと、先述のねらいに基づいて、買ってよかったと心から思っています。
購入に悩み、踏み切れない人も多い商品かと思います。
ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
魂を込めてレビューしていきますね。
もくじ
音が気持ちよすぎて耳が幸せ
このキーボードの最大の魅力は、打鍵音とデザイン。
まずは、音からレビューしていきます。
カチョッ
コチッ
↑こんな感じの音がします。
「スイッチを押している感」がしっかりあります。
実際、昔ながらのタイプライターをイメージして開発されたようです。
軽く押しても、しっかりと音が鳴ります。
つまり、強く叩かなくてもいい音が鳴る。
クセは矯正するより、生かした方がいい。
だって、強くキーボードを叩くのって、キモチイイですもんね。。。
その気持ち、わかりますよ。
このキーボードを使っていると、ちょうどいい力で自然にタイピングすることができるようになりました。
しっかり音の反応があるから、静かなキーボードよりタイプミスが減るというメリットも。
ノイズキャンセリングイヤホンをしながら打っても、しっかり聞こえるほどの打鍵音がします。
デザイン(労働が癒しになる)
このキーボードを使えば、文章を書くのが労働ではなくなります。
癒しの時間に変わります。
このキーボードには「癒し要素」がふんだんに詰め込まれています。
丸いキートップ、柔らかな色合いの天然木材…
あ〜癒される〜〜…
ふつう、文章を書く前って気合い入れるじゃないですか。
このキーボードだと、そういう力みがいらなくなるんですよね。
仕事終わりで疲れていても、「あ〜、さわりた〜い」ってな感じで、気づくとPCの前にいます。
まるで仕事で疲れて帰宅したOLが、ソファにダイブしてビーズのクッション抱きしめるみたいな感じです。
これ、割と誇張じゃないですからね。
実際、僕、仕事から帰ってきたら疲れていても自然とこのキーボードで作業しはじめてますから。
そう考えると、このキーボードは「書くことを習慣にしたい人」にピッタリ。
習慣化のテクニックの1つに、『誘惑の抱き合わせ』があります。
これは簡単に言えば、「やりたいこと」と「やらなければいけないこと」をセットにする、というもの。
「やりたいこと=自分好みのデザインのキーボードに触れて癒される」
+
「やらなければいけないこと=ブログを書く」
このキーボードを使っていると、気分は海外の売れっ子小説家といったところ。
いくら時間があっても、気分が乗らないと書けないことってありますよね。
常に気分が乗っている状態にできるのは、ライターにとってかなりポイントが高い。
集中力を保つ工夫がいらなくなります。
打っているのが、ゲーム好きな人がゲームしているのと同じくらい楽しいから。
なお、バックライトでキーを光らせることもできます。
ちなみに僕は、アナログ感を楽しみたいのでライトは常に消しています。
また、このキーボードはApple製品と相性がいいです。
キー配列もMacbookに近いですし。
デザイン的には、シルバーのMacBookと相性が抜群です。
打鍵感
ちょうどいい打ち心地です。
軽すぎず重すぎない。
カチカチ感が打っていて気持ちいい。
キートップが中央に向かって緩やかに窪んでいるので、指を置いたときになめらかな感触がします。
ただ、そのまま使うと、打ち間違いが多くなる点には注意が必要。
なぜなら、キーの配列がやや特殊だから。
右端に矢印キーが無駄にたくさんあり、バックスペースとEnterが端にないので、小運輸当初は頻繁に打ち間違いました。
これに対処するために、右端の紛らわしいキーキャップを引き抜いてしまいました。
こうしてから、打ち間違いがなくなりました。
通常のキーボードと同じような使い勝手の良さになっています。
引き抜いたキーは押し込むと元に戻せます。
「創作」と相性がいい
このキーボードは、「創作的な作業」と相性がいい。
そう思いました。
思わず使いたくなるデザインですので、やる気がない日でも、とりあえず執筆のスタートダッシュを切ることができます。
また、クリエイターが使っていそうなデザインなので、「俺はクリエイターだ」という自覚を促してくれます。
ただの思い込みかもしれませんが、このキーボードを使って文章を打っていると、より味わいのある文章になるような感覚があります。
機能性重視キーボード(HHKB)と比較して
せっかくなので、手持ちのHHKBと比較してみました。
結論から言えば、事務仕事や外で使うにはHHKB、家の中でクリエイティブな仕事をするにはRCKが向いています。
また、1日の作業序盤のスタートダッシュにはRCKのキーボードが向いています。
しかし、整える作業やあまり頭を使わない、創作力よりも処理速度を優先する仕事となると、直感的に高速に手を動かしても誤入力と疲れが少ないHHKBに軍配が上がります。
打鍵感も大きく違います。
HHKBは静音で、RCKは大きく音が鳴ります。
僕はHHKBの音の静かさに「物足りなさ」を感じていたので、RCKによってその点は大きく解消されました。
しかし、家ではなく外で使うのが前提なら、本体の軽さも含め、音もデザインも控えめなHHKBが無難。
ライターや小説家等、純粋に文章を書く人にとっては、圧倒的にRCKが向いています。
「文章を書く」という行為は、本来考えながらするもの。
何も考えずにダダっと高速、脳みそ無回転で打てるような状態は、何も考えていないということ。
速く打てるキーボードだと、味わいのない無味乾燥な文章になってしまうわけです。
究極を言えば、僕はキーボードで入力しているときより、手書きの時の方がいい文章が書けます。
手書きだと、書くスピードに限界がありますよね。
これが、かえっていい。
頭の回転スピードと、手の運動スピードが一致するからです。
このキーボードは手書きのときのような、「ちょうどいい抵抗感」があります。
これがいい。
打鍵時の音や感触も、脳に良質な刺激を加えてくれます。
どちらの方が優れているというわけではありません。
しかし、RCKに魅力を感じた人であれば、執筆のモチベーションが保たれることは期待できます。
高い希少性
このキーボードは唯一無二。
高いデザインと機能性の両立しており、競合不在です。
実のところ購入の決め手になったのは、「bluetooth対応」かつ「日本語配列」のタイプライター風キーボードが、この商品だけだったからなんです。
bluetooth接続 有線・無線両方可能
3台までBluetooth接続設定をして、簡単に切り替えることができます。
USBタイプCケーブルで有線として使うこともできます。
慣れ親しんだ日本語配列
実はこのキーボードの英字配列版をメルカリで買ったことがあります。
それは木材ではなく、Artisanという銅とレザーの素材です。
そこで初めて英字配列のキーボードを使ったのですが、使いにくかった。
あまりにも、日本語配列に慣れすぎていたからです。
結局、このキーボードはメルカリで売却。
しかし、あの心地いい打鍵感が忘れられなかった。
個人的にはArtisanの方が好みのデザインなのですが、日本向けで発売されていたのが『Maple』のみだったので、購入しました。
結果的に、僕がナチュラルなデザインが好みだということもあり、とても満足できました。
①有線と無線の両方に対応
②日本語配列
③タイプライター風デザイン
どんな人にオススメ?
・家で使いたい人
・自然の風合いが好きな人
・レトロな雰囲気が好きな人
・大きめのタイプ音が好きな人
・より文章創作の世界に浸りたい人
・書くモチベーションを上げたい人
・ついつい強くタイピングして音を鳴らしてしまう人
デメリット
個人的にはとても気に入っているのですが、合わない人もいます。
デメリットを以下にまとめました。
・キーボードとしては高価
・重いので持ち運ぶのがしんどい
・タイプ音が大きいのでカフェや職場では使いにくい
メリット
①打鍵音、打鍵感が心地よく、癒される
②デザインがよく、特にシルバーのMacbookと合う
③現在発売されているタイプライター風キーボードの中では、唯一無線対応&日本語配列
おわりに〜退屈な作業がご褒美タイムに変わる〜
「書く」という作業にマンネリ化を感じているあなたへ。
「文章を書く」という作業に癒し要素をプラスして、また文章を書く楽しさを味わってみませんか?
Azioが展開するこのシリーズには本来他の色味および素材のものがありますが、日本版で発売されているのはこの「maple」のみ。
Amazonで常時10%値引きされていることから察するに、生産をすでにストップしている可能性もあります。