これが眠りの導火線。
生きてると、ツライことってたくさんあるじゃないですか。
中でも、「眠れない」ってけっこうツラくないですか?
「眠らない街、東京」なんて言ったりしますけど、特に都心部に住む人は、夜でも街が明るくて寝苦しい思いをしている人が多い。
夜寝れないと、次の日なんかダルかったり、本領発揮できない感じがしますよね。
僕も長らく不眠症の時期がありましたが、睡眠に関する本を読んだり、アルマデフューザーやピロースプレーなどの睡眠グッズを試し、今では確実に寝付けるナイトルーティンを完成させることができました。
いくつかの工程があるのですが、その中核を担うのが、「ラベンダーのお香」。
ナイトルーティンを行う間、ラベンダーのお香を焚くことで、確実に眠気が訪れます。
お香もいくつか試したのですが、今使っている「日本香堂」のお香がダントツでよかった。
ということで今回は、日本香堂「かたりべ」ラベンダーのお香について紹介していきます。
パッケージに「線香」って書いてあって、そこで若い人は敬遠するかもしれません。
「線香はおばあちゃんが買うもの」というイメージですが、若い忙しいストレス過多な社会人にこそオススメです。
もくじ
日本香堂「かたりべ」のお香にたどり着いたいきさつ
実は、最初に買ったお香は、日本香堂のものじゃなかったんです。
雑貨屋に置いてあった、『hanga波うさぎ(nami-usagi)やすらぎの香り』ってのを最初に買いました。
ウサギのデザインがかわいくないですか。
これが僕のファーストお香。
お香の効果自体は使ってて「いいなー」って実感できたキッカケになりました。
でも、不満点もあって。
本数が少ないし、お香が短いんですよね。
短いと香りが持続する時間も短くなってしまう。
割高感もなんとなく感じてたんで、使い切ってもリピート買いはしませんでした。
次に買ってみたのが、『hibi』。
マッチ棒型のお香を擦って火つけると、そこから香りが漂ってきます。
【素敵】マッチのようなお香・hibi、「金木犀の香り」が新登場https://t.co/XqZOXGE9H2
「マッチのように擦って火をつけるお香」というユニークなスタイルが人気のシリーズ。金木犀の香りを大人っぽい落ち着いた風情に仕上げ、定番の香りとして通年販売する。10月1日から。 pic.twitter.com/QybXzDqkG2
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 27, 2021
これもイマイチでした。
なぜなら、めっちゃ折れるから。
「マッチ棒を擦って火をつける」っていう作業に慣れてなくて、とにかくミスってよく折ってました。
「着火するための道具が他にいらない」っていうのがメリットなんですけど、あまりにも頻繁に折れるので、これはちょっと良くないなと。
あと、やっぱり高い。
700円で8本しか入ってないんです。
また、マッチ棒の長さ(5センチ)なので、短くて香りが持続しない。
(10分程度)
と、上記2個の商品で失敗した反省点を踏まえて、「どのお香がベストなのか?」を分析してみました。
【ベストなお香の条件】
・たくさん本数が入ってる
・棒が長くて香りが長時間持続する
上記の条件を踏まえてAmazonで検索して、見つかったのが日本香堂の「かたりべ」というシリーズのお香でした。
1本の長さは14センチ。
hangaが7センチ、hibiが5センチですから、2〜3倍です。
どちらも、火をつけてから燃え尽きるまでは10分程度。
かたりべのお香は、25分持続します。
しかも安い。
hangaは1500円、hibiが700円。
かたりべは900円。
hangaは100本、hibiは8本。
かたりべは200本以上。
8月に購入して同年12月末現在まで毎晩使っていますが、まだまだ残ってます。
なぜラベンダーのお香で安眠できるのか?
香り系アイテムなら、アロマディフューザーもあるし、香りだったら、ラベンダー以外にもミントとかいろいろあります。
いろんなグッズや香りを試しましたが、「夜に気持ちを鎮めて安眠する」という意味では、「お香+ラベンダー」の組み合わせがベスト。
その理由についてお伝えします。
ラベンダーの香りは入眠の王道
5感の中で、もっとも原始的な感覚は「嗅覚」です。
嗅覚は脳の中枢部位に直結していて、ほかの感覚刺激よりも速く、強く心身に働きかける効果があります。
香りにもいろいろ種類があります。
その中で入眠に最も効果があると言われているのが、「ラベンダー」の香り。
西イングランド大学の心理学者クリス・アルフォードは、以下のような実験を行いました。
・不眠症の女性にラベンダーから抽出したオイルを染み込ませたシーツで睡眠をとらせる
上記の結果、「不眠症が改善して睡眠の質も高まった」ことがわかっています。
僕がラベンダーのお香を使った感想としては、「香りが脳の緊張をもみほぐしてくれている」ような感覚です。
”火”は僕たちの祖先を災厄から守ってきた
お香を焚くには、ライター等の火を使います。
先端から末端まで火が下向きに移動し続け、灰になるまで、部屋に香りを広がらせます。
「火」と聞くと危険なイメージを連想する人もいるかもしれません。
しかし、意外かもしれませんが、「火」には人間を安心させる力があります。
例えば、Netflixには暖炉の火が燃える様子をひたすら流すだけの動画があります。
そんな退屈なコンテンツ誰が見るんだと思うかもしれませんが、意外と人気らしいんです。
なぜか「気分が安らいでくる」という人が多いんですけど、不思議ですよね。
理由は、僕たちの祖先の生活スタイルにあります。
現代人の脳は、祖先が狩猟採集をしていた頃からほとんど進化していないと言われています。。
古来、人間は四方が壁に囲まれた住居ではなく、森で寝てたわけですよね。
言ったら、毎日がキャンプ。
そういう生活の脅威って何かと言えば、「夜寝ている間に野生動物に襲われること」なんですよね。
それを対策するために、僕たちの祖先はどうしていたか?
寝床のそばに、焚き火を焚いていたんです。
動物は火を怖がる。
火を見ると逃げていく。
だから、祖先は安心して森の中で眠りにつくことができたわけです。
この本能は、僕たち現代人の脳にも残っています。
よって、夜には火を見ると安心できる。
なので、お香の先端に付いてる火や、着火するときに使うライターの火も、夜寝る前に見ることで本能的に安心することができます。
お香の使い方(5つのナイトルーティンと組み合わせる)
このお香の使い方を解説します。
ひとことで言えば、「夜寝る30分前に焚く」。
…なんですが、これだけだとあっさりすぎるんで、ふだん僕がやってるナイトルーティンも合わせてご紹介します。
※興味ない人は飛ばしてください。
ナイトルーティンには、科学的根拠のある眠りを誘発する行動をふんだんに盛り込んでいます。
①部屋を薄暗くする
まず、「そろそろ寝ようかな」という頃に、部屋の電気の光量を落とします。
完全に真っ暗にするんじゃなくて、1/5ぐらいの光量にして、部屋を薄暗くします。
(僕は、YABAEの光目覚ましのライト機能を間接照明にしてます。)
②翌日のやることリストを書き出す
次に、翌日のやることリストを紙に書き出します。
明日やることが明確になると、不安が軽減されます。
③10分間日記を書く(お香スタート)
次に日記を書くのですが、このタイミングでお香を焚きます。
理由は、後で解説します。
なお、お香を焚くには、「お香立て」と「ライター」がいります。
ライターはコンビニで買ったもの、お香立てはAmazonで高評価の↓をずっと使っていて、特に不便はありません。
日記を書くにあたり、まずはタイマーを10分にセット。
お気に入りのノートとペンで、タイマーが鳴るまで日記を書いていきます。
形式にはこだわらず、順不同で、思いついたことをポンポン書きます。
僕は、その日やったことや、感情(楽しかったことや、ムカついたこと)、何にお金を使ったかを書いています。
紙に書くことで、頭のモヤモヤが紙の上に移動していくような感覚を得られます。
科学の世界では『エクスプレッシブ・ライティング』と呼ばれる手法です。
ポイントは、心からお気に入りの筆記用具を使うこと。
すると、日記の習慣は定着しやすくなります。
僕が使っているお気に入りのノートとペンは、以下の記事で紹介しています。
④ストレッチ
ベッドの上でストレッチをします。
時間はだいたい5分間。
⑤マッサージガン・ボールでほぐす
マッサージガンとマッサージボールで体をほぐします。
時間はだいたい3分間。
あとは、寝るだけ。
そして、だいたいこのタイミングでお香が燃え尽きます。
「日記を書き始めるタイミングでお香を焚く理由」をお伝えします。
先にも書いた通り、このお香は25分間持続してくれます。
日記に10分使って、残り15分。
ストレッチとマッサージアイテムで計10分使って、残り5分。
眠りながらお香を焚くと、火事になっても気づかない危険性がありますが、残り5分であれば入眠する前に燃え尽きるのを遠目に確認してから、安心して眠ることができます。
日本香堂のお香のメリット
ここで、日本香堂「かたりべ」のお香のメリットをまとめます。
以下の3つです。
①数える気が失せるくらい本数が多い
②燃え尽きるまでの時間が長い
③毎晩1〜2本使っても気にならない安さ
1つずつ見ていきましょう。
①数える気が失せるくらい本数が多い
箱にぎっしりお香が詰まっています。
具体的な本数を伝えたいんですが、商品ページには「200g」としか書かれていない。
4ヶ月間毎日使ったのですが、まだ半分ほど残っており、少なくとも200本は入ってます。
毎日1本、たまに2本のペースで使ってるのですが、余裕で半年は持ちますね。
今のを使い切って新しいのを買ったら数えてみようと思うんですが、だいぶ「ダルい作業」になることが予測できて、今からウンザリしてます。
それくらい、たくさん入ってます。
②燃え尽きるまでの時間が長い
「お香の棒が長い」ってのは大事なポイントです。
箱がコンパクトで正方形のおしゃれなものって、ぽんと置いておくだけでインテリアとしておしゃれなのはいいんですけど、肝心の持続時間が短いんですよね。
当たり前ですが、お香は火がついてる間が一番匂いがするんで、すぐに消えてしまうとあんまり意味がないし、消えるたびに新しい棒に火つけるのも面倒くさい。
日本香堂「かたりべ」のお香は25分持続してくれるのが素晴らしい。
夜に寝る支度してる間に焚くのに、ほんとにちょうどいい長さです。
③毎晩1〜2本使っても気にならない安さ
なんと言っても、オシャレ系お香より圧倒的に安いのが最高。
これで1100円。
Amazonで買えば割引されて、約900円です。
半年は毎日使えるぐらいいっぱい入ってるし、一本あたり25分間持続してくれる。
お香のデメリット3つ
お香のデメリットもお伝えしておきましょう。
空気清浄機と相性が悪い
空気清浄機を使われている方は、香りがかき消されてしまうかもしれないので注意してください。
小さいけど、火にまつわる危険性がある
火を使うものなんで、どうしても火事になるリスクはゼロではありません。
猫を飼われてると、猫がお香を倒してしまう危険性もあります。
僕は使ってて怖いなっていう感覚はないんですけど、一応「そういう危険性がなくもない」ということを伝えしておきます。
燃え殻のゴミが出る
灰のゴミが出ます。
毎回捨てる必要はありませんが、溜まってきたら、皿をひっくり返して床にぶちまける前に捨てましょう。
おわりに
仕事終わり、夜に筋トレと有酸素運動したり、寝る直前までブルーライト浴びながらPCで副業に勤しんだり、コーヒーをいつもより多めに飲んだ日でも、このお香を焚いてナイトルーティンをこなすと、スムーズに眠れます。
夜眠れるように気を使うのも大事。
でも、どうせだったら寝る直前まで好きな動画を見たり、LINEしたいじゃないですか。
コーヒーも好きなだけ飲みたいじゃないですか。
このお香は、そんなワガママをかなえてくれます。
寝苦しさのストレスから僕たちを解放してくれます。
パッケージにオシャレ感はなく、どちらかといえばお墓参り感が強い。
ですが、肝心の効き目・性能はバツグン。
眠れなくてお悩みの方は、ぜひ試してみてください。