時間の豊かさが幸せに直結し、物質の豊かさはそうではない。
心理学者ティム・キャサー
部屋に不要なモノが多くなってきた…
でも、なかなか捨てられない…
そんなあなたにオススメの1冊が、『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』。
こちらは、ミニマリストブームのきっかけとなった先駆け的な一冊。
少ないモノで暮らすメリットやその方法を教えてくれます。
なお、ミニマリストとはどういう意味なのでしょうか?
本書では、下記のように定義されています。
・本当に自分に必要なモノがわかっている人
・大事なもののために減らす人
著者は佐々木典士さん。
現在はフリーで活動されていますが、本書を出したときはワニブックスの編集者でした。
↓の動画が好きで、個人的に何回も見るほど影響を受けました。
と言うわけで今回は、本書のなかから、よりすぐりのエッセンスを抽出して紹介していきます。
この記事を読むだけでも、モノが捨てたくてウズウズしてくること間違いなし。
もくじ
ミニマリストの3つのメリット
ミニマリストの生き方には、どんなメリットがあるのでしょうか?
ギュッとまとめると、下記の3点。
①時間が増える
②自由が増える
③集中力が高まる
現代でなくしがちなものばかりです。
1つずつ見ていきましょう。
①時間が増える
モノが原因で失う時間は意外と多いんです。
たとえば、服を買いに行くなら、以下のような時間がかかります。
・ネットで下調べする時間
・買い物に出るために身支度する時間
・店まで移動する時間
・店内で物色する時間
・試着する時間
・家まで帰る時間
・家で他の服と新たに買った服を合わせてみる時間
ただ買い物に行くだけでも、こんなに時間がかかっています。
その点、ミニマリストなら上記のような時間なゼロ。
ミニマリストには「私服の制服化」をしている人が多く、毎日の服選びに迷う時間もゼロです。
私服の制服化とは、着る服を固定してしまうこと。
毎日同じ服のスティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグ、グレーかネイビーのスーツしか着ないオバマ元大統領が、実践者として有名どころです。
また、モノが少なければ、探し物の時間も減ります。
人は平均して、1日に15分間探し物をしているそうです。
たかだか15分ですが、毎日積み重なるとデカい。
また、部屋にモノがなければ掃除も楽。
モノをどかす手間をショートカットでき、そのまま拭くだけでいいからです。
家事の時間も短縮してラクできます。
②自由が増える
モノが少なければ、より狭い物件も、居住の選択肢に入れることができます。
ミニマリストの家には、普通の家庭にあるようなテレビ、ソファ、ベッド等の大型家具がない。
そのため、5畳もあれば十分な広さです。
狭い物件にも住めるから、より安い家賃で済む。
そうなれば、都会に住んだとしても、出費を抑えることができます。
生き方の選択肢が広がり、人生の自由度が増えます。
③集中力が高まる
モノが少ない空間は、集中力が高まります。
極端な話、本1冊しかない空間では、本を読むことに没頭することができます。
逆にモノが多いと、あれやこれやに気が散って、なにも集中できません。
ミニマリストとは、冒頭で述べた通り、
・本当に自分に必要なモノがわかっている人
・大事なもののために減らす人
です。
自分が一番力を入れて取り組みたいことに関連するモノだけを置けば、より集中して成果を出すことができでしょう。
現代は、スマホやSNSの普及で、僕たちの気を散らすモノで溢れています。
これらは生産性を落とすだけでなく、僕たちの幸福感も損ねる、便利なようで厄介な存在。
これらとうまく距離を取るコツを心得ているミニマリストは、ノイズの多い現代でも生産的かつ幸福に生きられます。
ミニマリストになるには? モノの減らし方3選
ここまで、ミニマリストのメリットをお伝えしてきました。
もうすでに、
と思われているかもしれませんね。
そんなあなたに、本書で紹介されていた「モノの減らし方」を3つお届け。
①捨てることで得られるモノに目を向ける
②収納を捨てる
③1年使わなかったモノは捨てる
1つずつお伝えしていきます。
①捨てることで得られるモノに目を向ける
人間、メリットがないと行動を起こしません。
先述したようなミニマリストのメリットを読み返すことで、捨てるモチベーションが上がります。
自由に使える時間とお金が増え、集中力が高まって結果を出しやすくなる。
捨てる作業の前には、そういったメリットに目を通しておきましょう。
②収納を捨てる
収納という「モノの巣」を捨てることは効果絶大。
なぜなら、収納があると、空いている場所にモノを入れたくなってしまうからです。
人には「隙間を埋めたい」という本能があります。
大して必要なモノが入っていない収納ボックスやラックは、思い切って捨ててみましょう。
「モノが増えることの予防」にもつながりますよ。
③1年使わなかったモノは捨てる
わかりやすい基準は、「ここ1年間で使ったかどうか」。
1年も使っていないということは、オールシーズン通していらないものということです。
買ったものの一度も着ていない服や、引き出しに仕舞い込まれて存在すら忘れていた筆記用具は捨ててしまいましょう。
おわりに
他にも、
・モノを減らしても、自分は減らない
・悩んだら捨てる。必要なものなら、また戻ってくる
・モノが増える理由は、モノで自分の価値を証明しようとしているから
など、モノを手放す魅力やヒントとなる考え方がたくさん。
気になる方は、ぜひ本書を読んでみることをおすすめします。