この記事は、そんなあなたに向けて書いています。
- Web上でまとまった長さの文章を書くのって難しいですよね。
- いざ書いても、あまり読まれないと凹みませんか。。
そこでオススメなのが、『沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—』です。
こちらは、Web上で書いた記事を上位表示させる、『SEOライティング』の方法についてくわしく解説された本。
多くのライターから推薦され、Amazonレビューは、星5つ中の4.4。
1293件の評価が寄せられています。(本記事執筆時点)
僕自身、この本の内容をブログに生かし、多くの記事を上位表示させることができるようになりました。
以下、本書について詳しく解説していきます。
もくじ
無料で読めるページの案内
じつはこの本、無料で読めるサイトがあります。
https://www.cpi.ad.jp/bourne-writing/
↑のURLからウェブノベルとして読むことができます。
書籍との違いは、『ヴェロニカ先生の特別講義』がないこと。
これは、各章の終わりについている、その章について深掘りとまとめがされたパート。
このパートを読むと、さらに本書の内容を深く理解することができます。
また読み返すときはここだけ読めば、おさらいがしやすいので便利です。
なので、もしウェブ版を読んで気に入れば、書籍を購入されることをオススメします。
著者情報
本書の著者情報は以下のとおり。
著者名 | 松尾 茂起 |
肩書 | 株式会社ウェブライダー代表取締役(https://web-rider.jp/) |
実績 | 数多くの企業のサイトを上位表示させ、売り上げに貢献 |
2017年4月にウェブライダーがオープンした「美味しいワイン」というメディアは、わずか46記事で月間50万PVを記録しています。
自分でブログをやったことのある人ならお分かりいただけるかと思います。
記事数に対して、とんでもないPV数ですよね。。
ちなみに僕が最初にやった健康ブログは、100記事書いても月間5PVでした。
まさに雲泥の差。
あなたは過去の僕と同じように、PV数にお悩みではありませんか?
もしそうなら、本書がきっと役に立つはずです。
なにについて書かれた本か?
本書で解説されている内容を一言で言えば、「SEO」です。
SEOとは、「検索エンジン最適化(Search Engine Optimaization)」の略。
検索エンジンから評価を得られるように、Webサイトの構造やWebコンテンツの内容を調整すること。
SEOが上手くいけば検索結果における順位が上がり、Webサイトへのアクセスが増加します。
本の概要
本書は分厚く、情報量が豊富。
それなのに読みやすいのが特徴です。
本書の構成は、ザックリ言えば以下のようになっています。
①漫画パート
②ヴェロニカ先生の特別講義
※①と②の繰り返し
まずは「①漫画パート」で、初心者でもわかりやすく、ストーリーからSEOのエッセンスを学ぶことができます。
そのあとに、「②ヴェロニカ先生の特別講義」と題した章末まとめの部分で、詳細と要点を深掘りしてくれます。
漫画パートだけだと、わかりやすいけど浅い理解で終わっちゃう。
でも、その後に『ヴェロニカ先生の特別講義』があることで、そのパートについて深く理解することができるようになるよ。
『ヴェロニカ先生の特別講義』は、各回約10ページを割いてみっちり解説されています。
実際のSEO成功事例も紹介されているので、説得力があります。
…「会社設立」というキーワードで半年以上検索結果の上位を獲得
…「503」というキーワードで1年以上検索結果の1位を獲得
一般的な書籍の章末まとめは、「1ページだけに箇条書きで要点を1〜5行程度書いているだけ」というのがほとんど。
しかし、本書の章末まとめは、「こちらがメインでもいいんじゃないか?」というくらい詳しく書かれています。
漫画パートにはしっかりしたストーリーがあります。
舞台は、須原の温泉旅館。
悪の組織が出てきたりと、先の展開が気になるので、ワクワクしながら続きを読めます。
本の目次
以下、本書の目次です。
EPISODE 01 SEOライティングの鼓動
EPISODE 02 解き放たれたUSP
EPISODE 03 リライトと推敲の狭間に
EPISODE 04 愛と論理のオウンドメディア
EPISODE 05 秩序なき引用、失われたオマージュ
EPISODE 06 嵐を呼ぶインタビュー
EPISODE 07 今、すべてを沈黙させる・・・!!
エピローグ 沈黙のその先に ※書籍書き下ろし
〈特別解説(ヴェロニカ先生の特別講義) 目次〉
※書籍書き下ろし
○SEOを意識したコンテンツを作るカギ
○「USP」を最大限に活かすコンテンツ
○わかりやすい文章を書くためのポイント
○論理的思考をSEOに結び付ける
○オウンドメディアに必要なSEO思考
○SEOに強いライターの育成法
○バズにつながるコンテンツ作成のコツ
初見の人はビックリするかもしれませんが、いたってマトモな内容です。
特に学びになった3点
本書はWebライティング初心者だった僕にとって、ほぼ全ての内容が参考になりました。
しかし、本記事ですべての内容を紹介することはできません。
そこで以下、特に学びになったことを3つご紹介していきます。
①ユーザーの検索意図の推測
②マインドマップ
③システム1、2への配慮
1つずつ見ていきましょう。
①ユーザーの検索意図の推測
SEOライティングには、ユーザーの検索意図の推測が欠かせません。
なぜなら、検索エンジンで上位表示される記事とは、ユーザーが抱える「悩み」や「質問」に的確な答えを返すコンテンツだからです。
たとえば、あなたがGoogleでなにか検索するときを思い返してみてください。
「副業 おすすめ」というワードで検索したとしましょう。
もし、開いた記事の内容が「副業はYouTubeしかありえない! YouTuber一択!」と言い切るようなものだったらどうでしょう?
となりますよね。
これは極端な例です。
しかし、「ユーザーの求めているものではなく、自分の主張を優先して書いてしまう」というのが、よくある失敗例なのも事実。
最初のブログで自分語りばかりして失敗していた自分には、身につまされる内容でした。。
だからこそ、ユーザーの検索意図を推測する方法について詳しく解説されていた「EPISODE01 SEOライティングの鼓動」は、とても勉強になりました。
②マインドマップ
「①ユーザーの検索意図の推測」でも有用なのが、マインドマップです。
情報や思考を一枚の地図(マップ)のようにまとめたもの
ちなみに、本記事執筆にあたって作成したのが、↓のマインドマップです。
ますは、「沈黙のウェブライティング 書評」という検索ワードで上位表示された記事の見出しを抽出。
それを元に、僕個人の感想と見解をプラスしたものになります。
「上位のコンテンツを参考にしつつも、他のコンテンツにはないオリジナリティを意識すべき」という本書の主張を参考にして作成しました。
情報を網羅でき、後から見返してもわかりやすく、付け足しやすいのがメリットです。
無料で使えるのもあるから、「マインドマップ 無料」で検索してみてね。
③システム1・2への配慮
「いよいよ記事作成!」
「文章を書いていくぜ!」
という段階で参考になるのが、「システム1、2」への配慮です。
システム1、システム2とは、ノーベル経済学賞を受賞した行動学者ダニエル・カーネマンが提唱したもの。
それぞれ、人間の思考の特徴をとらえたものです。
システム1 | 直感的思考(無意識的) |
システム2 | 論理的思考(意識的) |
なんらかの情報を処理する際には、上記システムが「①→②」の順で作動するとされています。
システム1の例として、以下があげられます。
・黄色と黒の組み合わせを見ると、直感的に”危険”だと感じる
・前からイレズミの入ったガタイのいい男性が歩いてきたら、無意識に距離を取る
つまり、直感的思考のことですね。
一方、システム2の例は以下のようなものがあります。
・引越し先について、複数の物件リストの中から吟味する
・「転職すべきかどうか」を検討する
要は、「じっくりと考えるとき」に動く思考のことです。
これらを「Webライティング」に落とし込むと、以下のようになります。
システム1への配慮 | 視覚的に負担が少ない文章 |
システム2への配慮 | 論理的に正しい文章 |
まずはシステム1に配慮し、パッと見でわかりやすい記事レイアウトを意識します。
たとえば、以下のように気を使います。
・句点(。)が出るたびに改行して文頭を揃える
・一部の漢字をあえてひらがなにして読みやすくする
(例:改めて→あらためて、嬉しい→うれしい)
・箇条書きを使って要点を整理
次に、システム2への配慮です。
これはズバリ、論理が破綻していない文章を書くこと。
あなたは、以下のような文章を読んでいて、ストレスを感じませんか?
・前提が足りなくて、論理が飛躍している
・読んでいて「はぁ?」とツッコミたくなるほど論理破綻している
書き手が読み手を配慮ぜず、「感情にまかせて」ライティングしていると、上記のような文章になってしまいます。
本書曰く、システム2に配慮された論理的な文章とは、「書き手と読み手をつなぐ言葉の架け橋」。
こちらの主張を理解してもらうためには、システム1で「読んでみよう」という気になった読者に対して、論理が成立した文章を届ける必要があるということです。
なお、システム1とシステム2をしっかり学ぶには、『ファスト&スロー』という本がオススメ。
本書でも、
・「ライティングのスキルを上げるためには、読むべき1冊」
(『沈黙のWebライティング』P196より)
・「この本にはオレのライティングノウハウの原点が詰まっている」
(『沈黙のWebライティング』P197より)
として推奨されています。
僕も読んでみましたが、「人間の思考パターンの本質」が学べる良書でした。
ライティングに限らず、ビジネス全般に活かせる内容になっています。
ですが、もしかしたら読みづらいと感じるかもしれません。
なぜなら、上下巻に分かれるほどボリュームが多く、読書に慣れていない人にとっては難しい文章かもしれないからです。
この本の良いところ3つ
この本を繰り返し読んでいる僕が、「ここが良かった!」と感じるポイントは以下の3点。
①とっつきやすい
②まるっと、しかし詳しく学べる
③手元に置いて定期的に読み返したくなる
1つずつ解説します。
①とっつきやすい
漫画からはじまるので、とっつきやすい。
「SEO」は難しそうな印象だったのですが、ストーリーから学ぶことで、スルスル頭に入ってきました。
②まるっと、しかし詳しく学べる
SEOの本質を網羅的に学べます。
最後まで読み通せたのは、漫画や要点まとめなど、いたるところにある読みやすさへの配慮のおかげ。
③手元に置いて定期的に読み返したくなる
まるで「記事作成の手引書」のように、ずっと紙の本を本棚の手に取りやすいところに残しています。
僕は定期的に読間なくなった本を処分するのですが、この本は数年生き残っています。
本書を読んで影響を受けたこと
この本を読んでから、「記事を書く前段階にかける時間」をしっかり取るようになりました。
まず、検索ユーザーの求めていることを把握する。
↑このフェイズをすっ飛ばしてしまうと、ひとりよがりなコンテンツになってしまいます。
逆に言えば、上記の第一段階をしっかり抑えていれば、おおよそ読者が求めているものを書けるようになります。
本書を読んだ後の率直な感想
Webライティングは甘くない。
自分の甘さに気づかされた1冊でした。
特に、ユーザーの検索ニーズの把握については、「ぜんぜん足りていなかった」と感じました。
気を抜くと、すぐに「読者ファースト」を忘れて、自分の主張ファーストで書いてしまう。
そんなクセがあるので、読むたびに初心に戻れます。
また、書く前にしっかり考えたり、情報収集する大切さも身に染みました。
ライティングは、書くよりも考える方が大事。
これはコピーライティングの世界でも重視される考え方です。
「読まれる提案」とでもいうか、重要性で言えば考える8割、表現2割って感じだよ。
『ポチらせる文章術』P23より
ですが、「ライティングはかんたん!」と強調した本より、少し厳しい書き方の本書の方が参考になりました。
この本をオススメしている人
本書は、多くのブロガーに推薦されています。
以下、例をご紹介します。
マナブログさん
SEO報告:1位を量産しました😌
ブログを700日ほど毎日更新したら、月間170万PVになり、月間収益は「500万円くらい」になりました。世の中には「稼いでいるか怪しい人」が多いので、僕はすべて公開しています。ノウハウは無料公開していますhttps://t.co/4R1x84vqKY pic.twitter.com/9zz63HsDZV
— manabu.nft (@manabubannai) April 12, 2019
収益:月1000万
『アフィリエイト初心者にオススメな本7冊【行動の重要性も解説する】』という記事で本書がご紹介されています。
僕が本書を購入したのも、マナブさんがキッカケです。
ヒトデブログさん
【うれしい!!】
ヒトデのブログ本が!出ます!!
翔泳社さんのゆる副業シリーズ「アフィリエイトブログ編」として!ヒトデの2冊目の本が!出ます!
「ブログ初心者ならとりあえずこれ読んどけばOK」
と言える本にしました
予約、RTしてくれたらとても嬉しいです!!https://t.co/KHhJDybvnS
— ☆←ヒトデ@ブロガー (@hitodeblog) July 14, 2021
収益:月350万(公表されてないだけでもっと多いかも)
『ブログ運営におすすめの本(書籍)を超厳選して11冊紹介する!初心者でも大丈夫!』
という記事で本書がご紹介されています。
クロネさん
自分のブログやTwitterは「研究成果の発表の場」。
「クロネのブログ講座」はブログ研究で、今はひとり社長のお金に関する研究をしている最中。
昔、ある大学の助教授(当時の肩書)が「文系の研究はどこでもできる」と言っていたけど、自分はココでやってる。 https://t.co/vzk5VVfqcu
— クロネ@趣味ブロガー (@kuroneblog) September 22, 2021
収益:月400〜600万(推定)
↓のツイートで、「アフィリエイトやブログ運営で読んでおくべき本」としてご紹介されています。
『ブログ飯』
『本気で稼げるアフィリエイトブログ』
『Google AdSenseマネタイズの教科書』
『沈黙のWebライティング』
『沈黙のWebマーケティング』
『人を操る禁断の文章術』
『新版 お客をつかむ ウェブ心理学』
『ザ・マイクロコピー』— クロネ@趣味ブロガー (@kuroneblog) March 7, 2019
駆け出しライターの方々
上記のような稼ぎまくっている人たちのみならず、駆け出しの方々の「参考になった!」という感想もたくさんありました。
【今日の活動報告】
・Webライティングの本を再読
誰もが知ってる『沈黙のWebライティング』正直、結構前の本なので今更感満載だったけど、改めて読むと色んな発見がある
「SEOは難しい」と言われてはいるけど、Webライティングの教科書としてはぜひ持っていたい1冊。
僕は電子書籍で買ってます。
— やまもとてつや@Webライターはじめました (@yamatetsu0111) October 15, 2021
#読書#ブログ
沈黙のWebライティング読破!!
分厚さと重さに(⊙ꇴ⊙)ビビってましたが
マンガチックでイラスト豊富なので物量的には
1週間の通勤時間で読破完了🤔
ブログ書くという全体像を把握できる
初心者におすすめの1品でした😎
また1歩前進した。
まさしレベルアップ(^ω^)— まっしー@人生向上委員会運営中 (@masashi_salary) October 12, 2021
ヒトデさんのブログで紹介があった「沈黙のWebライティング」めっちゃ勉強になる! pic.twitter.com/cEM3DORp19
— くーねる@営業×ブログ (@ulwm761KSiayLWg) August 8, 2021
電子書籍と迷うなら紙の本で買うべき理由
ここまで読んで、
と思ってくれた方は、以下のことで悩むかもしれません。
紙で買うか?
電子書籍で買うか?
個人的には、紙で購入するのがオススメです。
理由は以下の2点です。
①電子書籍で買っても、レイアウトが変更できない
本書の電子書籍は固定レイアウトになるため、文字の大きさを変更できません。
固定レイアウトの電子書籍は、正直かなり読みづらいです。
僕自身、「内容はいいのに固定レイアウトで読みにくい本」を、紙の本で買い直したこともあるくらいです。
また、固定レイアウトの本には、「ハイライト(蛍光ペンを引いて後からまとめて見返せる)」機能がありません。
kindle版で読む大きなメリットが失われています。
ただ、電子書籍の方がちょっぴり安いというメリットもあります。
②紙だと、必要なところだけをサッと読み返しやすい
紙であれば、全体をザザッと読み返せるので便利です。
本書は「一度読んで終わり」というタイプの本ではなく、何回も読み返すことで書き手の力をアップさせてくれます。
ペンで書き込みもできるので、読み返すたびに汚して、自分だけの1冊にしましょう。
モノとして見えるところに置いておくと、頻繁に読み返すキッカケにもなります。
以上2点をふまえ、紙の本で購入することをオススメします。
おわりに
あらためて、本書は以下に当てはまる方にオススメです。
・「ウェブライターの仕事を受注したい」
・「ブログのPV、収益を上げたい」
・「Webで文章を書く際のコツを知りたい」
・「文章に自信がない」
・「これから文章を仕事にしたい」
『沈黙のウェブライティング』を読んだその日から、あなたの文章は変わります。
やみくもに量だけを追ってズレた記事を作成しても、いつまで経っても成果は出ません。
間違った文章の書き方を正し、Googleと読者から評価される文章を書きたくありませんか?
ぜひ、今すぐ本書でWebライティングの基本と真髄を学びましょう。
『沈黙のWebライティング』では触れられていない「コピーライティング」に関する本も多数ご紹介しています。
ぜひ選書にご参考ください。