生々しい、強力なビジネスモデル。
今回紹介する本は、事業家botさんが書かれた、
『金儲けのレシピ』
です。
率直な感想としては、歯に衣着せぬ言い方で、取りつくろっている感がなく、信頼できる内容でした。
綺麗事ではない、ビジネスの成果を爆増させる方法が紹介されています。
□たくさんお金を稼ぎたい!
という人には、要チェックの1冊。
本書で紹介されている金儲けのレシピは、全15個。
その中から、3つのレシピを厳選してご紹介していきます。
もくじ
レシピ2/15.客に作業させる
客に作業させる部分をつくることで、人件費を節約できます。
わかりやすいのは、IKEAと焼肉屋。
本書では、「IKEAは、板と棒とネジを「棚だ」と言い張り、暴利を貪っている。」と書かれており、笑いそうになりました。
家具は、材料費より人件費の方が高い。
そのため、かなりのコストカットができます。
客が自分で組み立てることをDIYと耳ざわりの良い言葉にし、店内をオシャレな雰囲気にすることでカモフラージュしています。
自分でものを組み立てるのが好きな層は一定数います。
なので、「こんな売り方はおかしい!」という批判は起こりません。
焼肉屋は、焼く作業を客に委ねています。
つまり、調理コストを客に転化している。
店側は、肉を切って、タレに漬け込むだけ。
大した作業はないので、プロの料理人を雇う必要がありません。
「サービスを提供する側に技術がいらない」のはメリットですね。
レシピ12/15.高いものはいいものだ
基本的には、同じような機能のモノなら、安い方がよく売れます。
たとえば、ただ単に暑さ寒さをしのぐための服を買うなら、ユニクロやGUに行きますよね。
が、それが当てはまらないものがあります。
たとえば、贈り物やブランドもの。
贈り物は高い方が望ましい。
社会人になると、安いモノをプレゼントするのは失礼にあたるため、ある程度、値段が張るものを探しますよね。
たとえば、女性社員が職場で義理チョコを配るなら、『GODIVA』あたりを選んでおけば無難です。
ロゴを見ただけで、ある程度、価格が推察できるからです。
ブランドもの、高級時計や高級車は、「高価であること」自体が価値になります。
理由は、買う目的が「自慢してドヤるため」だからです。
いくらモノが良くても、安いとドヤれません。
そこそこの品質は必要ですが、それよりも、ブランドイメージを高く保つ方が大事です。
高い商品にお金を使うために店を訪れてくれる。
商売人にとってはこれほどありがたいことはありません。
また、品質をどこで判断したらいいかわからない商品の場合、「高価な方が良いもの」という消費者心理が働く。
高価な値付けをした方が、かえって信頼感を醸成できるというわけです。
レシピ13/15.勝手に権威になる
サービスに説得力を持たせるために必要なのが、権威性。
権威性はカンタンにつくれるものではなく、実績と信頼を得るために、ある程度の期間がかかります。
しかし、手っ取り早く権威性をつくる方法があります。
それは、資格をつくること。
勝手に資格を作って、あなたが評価する立場になると、権威性が生まれます。
たとえば、漢字検定。
漢字検定は日本人がつくった民間資格です。
「漢字」という中国発祥4千年の歴史を持つ文字の資格を、勝手につくって、評価する側になったわけです。
僕も学生のころに漢字検定2級を受けましたが、「だれがこの検定をつくったか」なんて気にしませんでした。
漢字検定以外にも、こういった資格はたくさんあり、「野菜ソムリエ」は女性に人気の資格です。
著者の知り合いは、勝手に新しい検定を次々につくって稼いでいるそうな。
資格の受講料だけでなく、講師になって授業料を取ったり、テキストを販売する等、派生して収益化の手段をつくることができます。
おわりに
いかがでしたか?
この記事で紹介した内容は、本書の20%程度。
他にも、
レシピ1 消費者から買う
レシピ6 合法的に麻薬を売る
レシピ11 他人の財布を狙う
など、意外すぎる商売の成功法則が数多く紹介されています。
気になる方は、ぜひ読んでみてくださいね。
僕がみたときは、Amazonのオーディオブック『Audible』の聴き放題対象だったので、無料で聴くことができました。
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