今回は、
老後とお金
に関する話を。
あなたは、「老後2000万円問題」について、どう思いますか?
どう対策していますか?
今ちょうど30歳の僕にとって、「2000万円の蓄え」は、遥かなる壁すぎて、ちょっと想像すらつかない。
ですが、いろいろ本を読んでいると、どうやら「老後までに2000万円貯めないとやばい!」という言説を真に受ける必要はないかもしれない。
「適切な対策ができるなら、上記の金額を意識する必要はないかもしれない」、ということがわかりました。
そして、その対策は、「老害対策」も兼ねている。
最近、新しい本を買う頻度が落ち、学びや技術習得に投資する額が減ってきたこともあり、すこしずつ「老害化」が進行している気がしていました。
そんな自分に発破をかける意味で、老後2000万円の解決策を、記事にまとめつつ考察していきます。
もくじ
そもそも「老後2000万円問題」とは?
ここで、あらためて「老後2000万円問題」について振り返りましょう。
この問題は、
2019年6月に出された金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」の報告書で、「老後30年間で約2,000万円が不足する」と受け取れる試算が出されたことに端を発しています。
「2,000万円」という金額は、
夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯では毎月約5.5万円の不足が生じるため、20~30年間の不足額が約1,320~1,980万円に上る
という試算に基づいています。
(参考:ダイワファンドラップ『老後2,000万円問題とは?若いうちから始めたい長期的な資産形成のすすめ』)
問題は、老後が長すぎること
今は、人生100年時代。
医療経済学者の永田宏氏は、
1987年生まれの男性の25%が101歳、
女性の25%が107歳まで生きる
と予測しています。
WHO(世界保健機関)の統計によれば、日本はほかのどの国よりも平均寿命が高いとされています。
2023年版の世界保健統計によると、
1位日本(84.3歳)
2位スイス(83.4歳)
3位大韓民国(83.3歳)
長寿は良いことですが、それに伴って、伸びた寿命分の生活費をプラスで稼ぐ必要が出てきたわけですね。
また、健康でなければ、ガタがきた調子が悪い状態で残りの人生を過ごすことになります。
ちょっとキツいですよね。
【解決策】健康的に生きて老化を抑え込めれば、老後問題はなくなる?
しかし、老後2000万円問題は、以下のように解決できるのではないでしょうか。
①アンチエイジングで老化を防ぎ、医療費と介護費を抑制する
②高齢者になっても、ペースを落としつつ、働き続ける
健康的な習慣の維持によって、老化による身体機能と認知機能の低下を食い止める。
医療費や介護費の出費を防ぎ、定年以降もペースを落として働き続け、毎月の収入を維持する。
つまり、老化しないことで、老後2000万円問題を対策する。
「青年期→中年期(40歳から64歳)→高年期」での身体や脳の劣化を和らげる。
次はそれについて見ていこう。
老化を食い止める方策まとめ
いくつかの書籍を読んでみると、身体と脳を若く保つ方法が紹介されていました。
大きく分けて、以下の5つの方法があります。
1つずつ見ていきましょう。
①身体を鍛え続ける
運動はアンチエイジングの万能薬。
加齢に伴って身体機能が衰えれば、仕事も含めたいろいろな活動ができなくなります。
しかし、筋トレと有酸素運動を習慣として続けることで、身体機能低下を食い止めることができます。
高齢者の心身機能低下をあらわす、「サルコペニア」「フレイル」「ロコモティブシンドローム」といった言葉がありますが、これらの対策になります。
筋トレと有酸素運動には、身体機能維持に以下のような効果があります。
・筋力と筋量の維持と向上
・骨が鍛えられる、骨量が増加する
高齢者になると、足腰が弱って疲れやすくなったり、骨が弱くなって、転倒による骨折のリスクがあります。
それを、筋トレと有酸素運動によって予防できます。
ただ、筋トレとひとくちに言っても、さまざまな種類があります。
そのなかでも最優先でやるべきは、スクワットでしょう。
スクワットは「キングオブエクササイズ」と言われるほど優秀な種目。
そのゆえんは、動員される筋肉の種類の多さ。
なんと、スクワットだけで200種類以上の筋肉を使います。
つまり、効率よく広い面積の筋肉を鍛えることができるわけです。
ついで、上半身を効率よく鍛えられるベンチプレスと懸垂も、積極的に取り組んでいくべき種目だと思います。
ポイントは、「多関節種目」と呼ばれる、トレーニングするときに2つ以上の関節が動く種目を選ぶこと。
(例:スクワットは股関節、膝関節、足関節を使う)
身体を鍛えることにより、外見の見栄えも保てます。
老人になって、衰えた姿を鏡に映すとテンションが下がるでしょうから、老齢になっても自分を誇りに思える外見を保つことには、大きなメリットがあります。
また、運動は身体だけでなく、脳も鍛えられるということが研究によってわかっているので、次はその点について見ていきましょう。
②脳を鍛え続ける
将来、ボケたらどうしよう…
周りに迷惑かけちゃうかも…
と不安になったことはありませんか?
あなたの親戚にも、ボケてしまって会話がしづらくなってしまった人がいるかもしれません。
なんとなく、歳を取ったらボケるのはしょうがないこと、という共通認識がありますよね。
実際、厚労省が出している将来推計によれば、各年齢層の認知症有病率が2012年以降も一定と仮定した場合、2060年の認知症有病率は24.5%とのこと。
つまり、僕が本記事執筆時点(2023年)で30歳なので、67歳のころには、高齢者の約4人に1人が認知症。
ボケてしまえば周囲とのコミュニケーションは難しいでしょうから、孤独感が強まったり、できる活動にも制限がかかってくるはず。
本記事のテーマである労働寿命を伸ばすということだけでなく、人生の後半を楽しく過ごすためにも、脳を鍛えておくのは必須といえるでしょう。
では、脳を若く保つには、具体的にどうすればいいのか?
それは有酸素運動です。
有酸素運動は、脳に以下のようなメリットをもたらしてくれます。
(参考:『脳を鍛えるには運動しかない!』『運動脳』)
・集中力の改善
・注意力の向上
・学習効率アップ
・記憶力の向上
・うつ改善、気分が晴れやかになる
・創造性がアップ
・ストレスへの抵抗力アップ
めちゃくちゃざっくり言うと、運動すると頭が良くなる。
なので、現役時代にも、有酸素運動を習慣にしておくことで仕事を進めやすくなるので、今すぐにでも身につけて損はない。
僕自身、『脳を鍛えるには運動しかない!』『運動脳』の2冊を参考に有酸素運動を習慣化させ、仕事のスピードが上がり、落ち込むことが減りました。
上記2冊によれば、有酸素運動はうつ病の治療薬よりもうつ病改善に効果があるとのこと。落ち込みやすい自分には効果てきめんでした。
1回あたりの時間は? 頻度は?
気になるのは、その目安ですが、『脳を鍛えるには運動しかない!』によれば、
1回あたり30分の中強度の有酸素運動をできるだけ毎日
とされており、
『運動脳』によれば、
脳のための最高のコンディションを保つためには、ランニングを週に3回、1回あたり45分以上行うことが望ましい。重要なのは、心拍数を増やすこと
とされています。
僕自身も、上記を参考に、ほぼ毎日、30〜60分ジムでフィットネスバイクを漕いだり、家でステッパーを踏むようにしています。
③健康的な食生活を続ける
食事も、食べるものによっては、アンチエイジングの強力な味方になってくれます。
鈴木裕氏の『不老長寿メソッド』によれば、大事なのは、
カロリーの質
とされています。
例を挙げると、
・カロリーの質が低い食事
…スイーツ、ポテトチップス、ラーメン
・カロリーの質が高い食事
…野菜、フルーツ、肉、魚
上記のとおり。
要は、カロリーが高い割に栄養素が少ないのが、カロリーの質が低い食事。
ジャンクフードが代表例。
高カロリーなのに栄養素はなく、それでいて満腹感が得られにくく、次々と食べたくなるので、若くいたければ避けた方がいいですね。
こういった食事で腹を満たすと、カロリーの質が高いものを食べる余地がなくなります。
逆に、カロリーに対して栄養素が豊富なのが、カロリーの質が高い食事。
緑黄色野菜(ほうれん草、ブロッコリー、キャベツ等)や、魚や肉等のタンパク質源となるものが代表例です。
「カロリーの質が高い食事」とは、せんじつめれば加工食品を減らし、野菜をたくさん食べ、上等な肉と魚を厳選した食事に他なりません。
④社会的繋がりを持ち続ける
「孤独はタバコより体に悪い」らしいです。
アメリカのブリガム・ヤング大学のジュリアン・ホルト・ランスタッド教授たちの研究が、下記です。
喫煙が約1.6倍、過度の飲酒が約1.4倍死亡リスクを高めるのに対して、社会的孤立によって死亡リスクは1.9倍高くなる
という結果が報告されています。
なので、人や社会とのつながりを持ち続け、孤独にならないことが大事。
この点、女性はまだいいですが、男は、歳とると付き合いが悪くなり、孤独になりやすいから、特に注意と対策が必要です。
孤独だと、人はダウナーになっていく。そして無気力になるか、街中で1人で喋りながら歩いてる「街の変人」になる。
一方、「今でしょ!」の林修先生やタモリさんみたいに、孤独を肯定する人もいます。
しかし、そういう人は、仕事で人とのつながりがあり、引く手あまたで求められる存在だからそう言えるような気もします。
すくなくとも僕のような飛び抜けた才能がない凡人は、若い頃から地道に孤独対策をしておくべきだと判断しました。
僕がち凡人は、自ら、社会的繋がりを維持したり、時に開拓したり、閉鎖したり、メンテナンスする必要がある。
そこで考えてみたんですが、以下の2点が大事なんじゃないかなって。
①キモくない高齢者になる
②人と会う場所を確保する
1つずつ見ていきましょう。
①キモくない高齢者になる
キモいと人が離れていくから、キモくない老人になることが大事。
しかし、人は、何も手を施さなければ、どんどんキモくなっていく生き物。
髪型、服装、体臭、清潔感、老害性、心の広さ、コミュ力、おもろさ…
いろんな指標がありますが、ここでは特に重要であろう点に厳選していきます。
まずは、匂い。
加齢臭や口臭対策は、不快感を経験するためにも必須。
嗅覚には、恐るべきトリックがあるのだ。においを脳に伝える神経は、日常的に嗅いでいるにおいを遮断する。だから、24時間嗅いでいる自分のにおいこそ、最も感じにくいのだ。本件において、あなたは無自覚な加害者になっているかもしれない。
以下、『日本人はなぜ臭いと言われるのか〜体臭と口臭の科学〜』の著者である、予防医学専門の内科医の桐村里紗氏が教える、ニオイ対策を学んでいきましょう。
日頃からできる口臭対策は、下記のとおり。
・舌回し運動(正周りと反対回りで5回転ずつ)
※唾液量が増える
・水分補給。特にお茶を飲むとカテキンやタンニンが効くので有効
体臭の対策法は下記のとおり。
・じわじわと体温を上げる有酸素運動で汗をかく
・湯船に浸かって汗をかく
・夏場はエアコンの温度を下げすぎない。
・スイーツ(糖)の摂りすぎを控え、上質な油を選ぶ。抗酸化物質や栄養素を、日々しっかり摂取する。
・皮脂の酸化を抑制するビタミンEを多く含むナッツ、アボカド、ゴマを接種する
※ビタミンEは、ビタミンCと併せて摂取することで、抗酸化力が持続する
・抗酸化力がある、緑黄色野菜、果物、海藻を食べる
・頭の皮脂は洗いすぎない!
休日、整髪剤をつけずに「湯シャン」する日を設ける
上記以外にも、リラックスタイムを1日のなかに設けることも重要です。
それには、よく寝ること、瞑想が有効です。
睡眠時間を7〜8時間とることで体調が整います。
5分間の呼吸瞑想も「今ここ」に集中できるようになるので、超おすすめ。
とはいえ、それを妨げる、スマホの存在があります。
スマホに熱中して気付けば2時間経過してた…時間もったいな…ってかこういうの前にもあったな…
というのは、現代人のあるあるじゃないでしょうか?
その対策として有効なのが、タイムロッキングコンテナによる、強制的なスマホ断ち。
これを使うと、設定した時間は強制的にスマホが触れなくなります。
寝る1時間前にここにスマホを幽閉すると、ぐっすり眠りやすくなります。
起床直後もスマホを触りやすいので、起きてすぐロックをかけると寝起きがよくなります。
※もしくは、寝る前に、起床1時間後にロックが解除されるように設定しておく。
あとは、ラベンダーのお線香(アフィリンクを貼る)もコスパよく眠くなれるので非常に優秀。
②人と会う場所を確保する
いくら内向型な人でも、なんやかんやで人のつながりがないと、楽しくないし無気力になっていく。
歳をとると友達作りが難しくなる、なんて言いますよね。
無趣味な男性は特に、というか趣味があっても、友達付き合いがまったくない60代以降の人は、僕の周りでもよく見かけます。
なので、
・ボランティア
・趣味の集い
・複数人で参加できるプログラムがあるスポーツジム
あたりに入っとくといいのではないでしょうか。
多少めんどうでも、こういうとこに月1回顔出すだけでも、だいぶ違うと思われます。
僕は大学生のころに動物園のボランティアをやってましたが、そこでも若い人に混じって高齢者の方をよく見かけました。
また、僕が通っているコナミスポーツクラブでは、エアロビに参加したり、筋トレで汗を流している高齢の方がたくさんいます。
⑤新しいことに開放的であり続ける
「老害」って言葉がありますよね。
解釈はいろいろあるでしょうが、個人的には
古い考えに固執している人
が老害。
仕事してて、ネット上でかんたんに済ませられることを、「いやいや紙で郵送して」とか「いーやFAXで」とか言われると、「ああ、老害…」と思わずオフィスの天井を仰いでしまいます。
これの対策としては、新しいことに心を開き続けるのがいちばん。
具体的に言うと、
・新しいITサービスは、ダマされたと思って使ってみる
(AI、SNS等)
・毎月新刊本を最低1冊は読む
・知らないバンドの楽曲も、試しに一度は聴いてみる
・流行ってる映画はとりあえず観てみる
新しいものに触れることには、たいしてお金がかかりません。
流行っている音楽はたいていYouTubeに無料でMVがアップされています。それをタップするかどうかだけ。
サブスクでいつもと違うコンテンツを鑑賞するだけならカンタンなことなので、毛嫌いせずに、たまには新しい扉を開いていくことが大事と言えるでしょう。
そうそう、新しい本を低コストで読むなら、Kindle Unlimitedとオーディブルがオススメです。
Kindle Unlimitedは、かれこれ6年、オーディブルも2年ほど使い続けてますが、めっちゃいいですよ。
安く、楽に、スマホやPCから気軽に読書できるので、新しいものに触れ続ける習慣ができます。
働き続ければ最小限の貯蓄で済む
人生100年時代の人生戦略は、いかに「労働寿命」を長く維持するかがカギ。
…って『LIFE SHIFT』に書いてました。
人生が100年続くと仮定すれば、「たしかにな」というごもっともな主張で、
仮に100年生きるとすれば、65歳で定年退職して、残り35年間もあるわけです。
この間、ひたすら貯蓄の取り崩しや投資収益だけで暮らしいけるかというと、がんばって貯めたり資産運用してれば可能…かもしれませんが、不安。
圧倒的不安。
現実的に考えれば、リタイア時期を後に伸ばすか、もしくは死ぬまで何かしらの仕事をして働き、一生現役で貫くかするのが、実現可能な生存戦略。
これは逆に言えばメリットでもあって、常に今を楽しみつつ生きれる、ということでもあります。
週3〜5で仕事して、残りは自分の好きなことをして遊ぶというのを、ずっと続ける。
そのためには身体と精神の若さが必要で、さっき書いた「対策」を習慣にする必要があります。
働き続けられる体力さえあれば、老後の不安は軽くなります。
それに、リタイア後は、収入がなくなるので、支出を減らす必要がありますが、現役時代についた消費傾向を抑えるのは、けっこう大変だと思います。
その点、働き続けることが有効なのは間違いなさそう。
シルバー人材、高齢でもバリバリ働く人の実例
ここまで書いたように、理論上は、若さを保って働き続けることで、老後問題を解決することは可能。
しかし、大事なのは、
現実的にそんなことができている人はいるんかいな?
ということです。
…ということで、スタッフ一同探しました。
…見つかりました。
それが、「スーパーエイジャー」の存在です。
スーパーエイジャーについて
スーパーエイジャーについては、ノースイースタン大学のリサ・フェルドマン・バレットによって研究されていて、かんたんに言えば、
心も体も脳もめっちゃ若々しいおじいちゃん・おばあちゃん
のこと。
スーパーエイジャーとは、若い人と同じレベルの脳と肉体を持ち続ける高齢者のことで、80代にもかかわらず中高年よりも脳が大きかったり、90代になっても見た目が実年齢より20歳は若かったりと、驚くような事例が過去にいくつも報告されています。
鈴木祐.『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』より
では、
どういう人がスーパーエイジャーになれるのか?
というと、
日常的になんらかの難しい活動に打ち込み、不愉快さを味わいつつ脳を成長させている人
だそうな。
スーパーエイジャーの脳の特徴として、前帯状皮質や島皮質が発達しているらしいんですね。
- 血圧や心拍数の調節
- 報酬予測
- 意思決定
- 共感や情動
- 自己制御力
- パフォーマンスモニターとエラー検出
- 葛藤のモニターと反応選択
- 身体表象と主観的な感情の体験
- 意識的な感情を生み出す情動の体験
- 嗅覚、味覚、内臓自律系、及び辺縁系の機能
- 聴覚、体性感覚、骨格運動
- 内臓感覚の処理
- 嫌悪という感情
- 言語機能や獣の運動
で、これら2つの部位は、活動量が増えると、「疲労」「挫折感」「イライラ」というネガティブな気分を発生させる特徴があるんです。
つまり、若々しいおじいちゃんは、自分の脳を甘やかさず、興味があったり成長につながることなら、「しんどいなぁ、めんどいなぁ」と思いつつも実践してるわけですね。
たとえば、楽器やスポーツの技術の習得とか、語学学習始めたりとか、険しい山登りに挑戦したりとか。
スーパーエイジャーの実例
以下のような有名人も、スーパーエイジャーにあたるんじゃないかな、と。
・黒柳徹子
・郷ひろみ
・森光子
・瀬戸内寂聴
メディアによく出てる(よく出てた)人だと上記で、あとは、表には出てこないですが、個人的には「作家」の諸先生方も、高齢にもかかわらず新作を発表し続けていて、スーパーエイジャーが多い印象です。
たとえば、若竹千佐子さんという小説家は、63歳で芥川賞を受賞してます。
処女作は『おらおらでひとりいぐも』で、74歳の老女がひとりぼっちで老後を迎える物語。
若者には書けない、人生の蓄積があるからこそ書ける内容です。
他にもいくらでも例は挙げられます。
・筒井康隆
・手塚治虫
・五木寛之
…
SF作家の筒井康隆さんは、記事執筆時点(2023年10月)で89歳ですが、今年、25作品を収めたショートショート集を出版しています。
このように作家の先生方は、人生経験を活かしているからか、老齢でも活躍している人が多い。
実は僕も作家志望で、夢の実現には時間がかかりそうですが、人生100年時代にふさわしい目標じゃないでしょうか。
22歳のとき、1回小説教室に通って400字詰め原稿300枚を書きましたが、とんでもなくストレスがかかります(いい意味で)。なので、これをライフワークにすればスーパーエイジャー間違いなしでしょう。
高齢でも仕事に就くことの効能
ゆっくりしたくない?
よくFIREした人がヒマすぎて病んだり、後悔したり、結局仕事復帰したりしてますが、やっぱ人間適度な緊張感と社会との繋がりって必要なんですよね。
そう言う意味では、やっぱり仕事を、なんでもいいから一個やっとくのは、人間としてダメにならないために大事な気がします
高齢者でも就ける仕事は?
さっきはスーパーエイジャーとして活躍している人の例に、芸能人とか作家を挙げたんですが、
とも取れます。
なので、一般的な高齢者でも就ける仕事をピックアップしてみました。
下記のとおり。
- マンション管理員
- 販売・接客
- 調理補助
- 介護
- 清掃
- 事務作業
- 警備
- 軽作業
- 家事代行
- ドライバー
- Webライター
Wellness『【保存版】高齢者でも働ける仕事11選!役に立つ資格や選ぶ際のポイントも解説』より
うちの父も警備の仕事をしてますし、webライターがありなら、こうして記事を書き続ければいいんで、なんか安泰な気がしてしまいます。
健康寿命を延ばしてくれるアイテム
健康寿命を伸ばし、元気に働き続けるには、健康に良い習慣を続けることが大事。
でも、毎週ジムに通ったりするの、難しいじゃないですか。
習慣継続のポイントは、ハードルを下げてカンタンにすること。
どんな行動にも一定量のエネルギーが必要である。必要なエネルギーが多いほど、その行動は起こりにくくなる。
ジェームズ・クリアー.『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』 より
なので、家で完結すればいい。
幸い、僕はこれまで効き目がありそうなアイテムをこれまで買い集めていたので、「投資しといてよかったなぁ」と思ってました。
実際、健康への効き目を感じて長く使い続けているので、参考までご紹介しておきます。
長く愛用しているアイテム
自宅で気軽に運動できるアイテムと、サプリを見ていきましょう。
エクサーのステッパー
自宅で気軽に運動量を増やせるスグレモノ。
ここに乗って足踏みするだけで、消費カロリーはウォーキングの約2倍。
ウォーキングは同じ時間で約150kcalを消費し、
ステッパーは1時間あたり約250~300kcal程度
体を移動させることなく運動できるので、いろんな「ながら運動」ができます。
自宅でネトフリを楽しみながら、
読書をしながら、
立ち机と組み合わせて仕事をしながら…
この記事も、ステッパーで運動しながら書いています。
本来、記事を書く作業は、座って長時間動かずにするもの。
ともすれば、腰痛や運動不足を引き起こします。
しかし、ステッパーと組み合わせることで、むしろ健康になりつつ、運動によってクリアになった脳で作業に取り組めるので最高。
プッシュアップバー
腕立て伏せのときに使います。
高さが出ることで、胸を深くまで沈み込ませることができるようになり、効き目がアップ。
また、グリップが柔らかいので、手首への負荷を和らげることができます。
自宅でバーピージャンプする際に、ヨガマットと併用することで、下の階の人に気を使わなくてよくなります。
これがなくても腕立て伏せはできます。
でも、これが自宅の目につくところに置いてあれば、毎日腕立て伏せを意識できるので、習慣化しやすくなります。
プロテイン
「プロテイン=マッチョが飲むもの」というイメージがありますよね。
しかし、筋トレをハードにする人以外も、できれば毎日飲んだほうがいい。
なぜなら、プロテインとは、単にタンパク質のことだから。
そして、現代日本人は、タンパク質が不足しがちだから。
食事で必要量(体重1kgあたり1g)を摂るのは、以外とハードル高いんですよね〜。
プロテインって知らない人からすると、得体の知れない成分からできていると思われるかもしれません。
あれって、ヨーグルトの透明な上澄み液に溶けているタンパク質を凝縮した粉なんですよ。
僕の場合は、肌が荒れやすいんで、余計なものがいっさい入ってない完全無添加のものを選んでます。
クレアチン
筋トレをしてる人以外は、聞きなじみがないかも知れません。
クレアチンには、以下のような効果があります。
- 筋収縮のエネルギーを供給する
- 運動の疲労を軽減する
- 瞬発力や俊敏性を高める
- 筋肉量の増加
- 筋肥大の促進
クレアチンを使うと、飲まない時と比べて、より重い重量を持ち上げることができます。
が、筋トレしてない人も飲んだほうがいい。
理由としては、脳に効くから。
そもそも、クレアチンは、脳や神経細胞にも貯蔵されている物質で、その量が脳機能を左右しています。
脳内のクレアチンが不足することにより、知的能力障害、発達障害、てんかん、不随意運動などの症状をきたします。
サプリでクレアチン量を増やすことで、記憶力や知力、認知能力、ストレス耐性、疲労の軽減などの効果があります。
この記事のメインテーマは、「脳と身体を鍛える」なので、クレアチニンは双方に働きかけてくれるので、飲む価値アリ。
逆に、脳内のクレアチンが不足することにより、知的能力障害、発達障害、てんかん、不随意運動などの症状をきたします。
気になるもの
まだ持ってないですが、健康維持という意味で有益そうな気になるものを、個人的なメモ代わりに残しておきます。
ちょこざっぷ
最近ほんと利用者増えました。
僕の通ってる美容師や、友人も、元カノも「ちょこざっぷ通ってる!」っていう人がいっぱいいます。
筋トレや有酸素運動をはじめたての人には、最高のジムだと思います。
それには理由があって。
ジム通いが続かない原因って、「めんどくさい」「しんどい」の2点に尽きます。
着替えやシューズの荷づくりがめんどくさい。
いきなりマッチョ目指して追い込みすぎてしんどい。
習慣化のポイントは、最初はハードルを低くして、かんたんにすること。
その点、ちょこざっぷは、着替えもシューズもいらないし、ケガのリスクが高いマシンは置いてない。
なので、いきなりベンチプレスに挑戦して挫折するようなこともありません。
ジェットウォッシャードルツ
口腔ケアの最終兵器が、口腔水流洗浄器だ。パナソニックのドルツシリーズがリードしている。まだ使用人口は少ないが、全家庭に1台と言いたい優れものだ。
桐村 里紗『 日本人はなぜ臭いと言われるのか~体臭と口臭の科学~』より
口臭の専門家も太鼓判を押す、強力な洗浄効果を持つ口内ケア用品。
↓の動画をご覧ください。
勢いの良い水流で、歯間や深い歯周ポケットの汚れを弾き落とします。
歯ブラシと違って、あくまでも「水」なので、歯肉が傷つくこともないようです。
健康に良い食事を食べ続けるためにも、健康な歯を保つことは重要。
残念ながら、現在僕の住んでる部屋がせますぎて置けません。無理して置くと、たぶん使うたびに床がびっちゃびちゃになります。将来広い部屋に引っ越したら置く予定。
コードレスタイプと置き型タイプがありますが、桐村里紗氏が推奨しているのは、水圧が強い置き型タイプ。
(余談)僕の狙い
ここまで、老後2000万問題解消のためにできる対応策をお伝えしてきました。
あなたの不安が、すこしでも軽くなっていれば幸いです。
ここで、参考までに、僕の「人生100年を生きる戦略」をお伝えします。
下記のとおり。
興味ない方は、読み飛ばしてください。
正社員として働きつつ、空いた時間に作家としてのトレーニングを重ね、小説の公募に定期的に作品を提出する。
定年退職間際に作家デビューして、会社を辞めたあとは作家に転身する。
作家デビューは焦らない。
作品の種を収集することも兼ねて、会社員として社会とのつながりは持ち続ける。
書くこと平行して筋トレと有酸素運動の習慣を維持して、脳と身体の基礎を鍛え続ける。
貯金はそこまで意識しないが、依存性の高いものや、ギャンブルなどの浪費は避けつつ、健康への投資、書籍購入費や学習、旅行、交際費にお金を使う。
1つ補足です。
「ピークエンド効果」ってあるじゃないですか。
なんでも、終盤に起きたことのほうが記憶に残る心理効果。
カンタンに言えば、「終わりよければ全てよし」。
時間がかかる「作家デビュー」という目標を掲げているのは、ピークエンド効果を意識しています。
結論…蓄積より継続
●老後2000万円問題の真の問題
→医療の発達によって長寿化し、定年後無収入状態が長くなりすぎること
→寿命は伸びるが、健康寿命が伸びるかは個人の努力次第であること
●老後2000万円問題の解決法
→アンチエイジングで老化を防ぎ、医療費と介護費を抑制する
→ペースを落としつつ、働き続ける
●アンチエイジングの方法
→週3回、1回あたり30分以上の有酸素運動
→筋トレ(スクワット、ベンチプレス、懸垂)
→緑黄色野菜、フルーツ、肉、魚を食べる
→人と会う機会を持ち続ける
→新しいことに解放的であり続ける
●高齢者でもできる仕事はたくさんある
ここまでの内容を振り返って感じるのは、
習慣が大事!
ってことですね。
老後2000万問題は、「老後をなくす」ことで解決できる。
そのためには、身体と脳を若く保つことが大事。
身体も脳も、使わないと衰えてフニャフニャになり、使い物にならなくなります。
だから、運動や健康的な食事、学びを、あくまでも「続ける」ことが大事。
習慣にしてしまえば、意識しなくても、しんどさを感じずにできるようになります。
若いうちはこの重要性が分かりにくいですが、誰しも放っておけば老いるのは決定事項。僕もできたらダラダラしたいですが、死ぬまで楽しく過ごすために、適度な苦痛を積極的に味わっていきます。
今は地道な努力かもしれませんが、将来楽しみな面もあります。
だって、年齢的におじいちゃんなのに、外見や中身がマイナス20歳、みたいなスーパーエイジャーになれたら、楽しそうじゃないですか。
「若々しい老人」という存在自体が価値になって、健康について教えたり、セミナー講師とかの仕事が収入になるかもしれません。
参考文献
本記事作成にあたり、以下の書籍を参考にしています。
アンチエイジングに興味ある人は、ぜひ読んでみてください。
コスパよく学び続けるには、Kindle Unlimitedとオーディブルがオススメです。
どちらも初月無料で読み放題&聴き放題、いつでも解約できます。